名古屋主婦殺人事件のことが、いつまでも気になる。 安福容疑者の行動は殺人にまで至ったのだから、どう考えても異常だ。 失恋の痛手が解消されず、長い年月をかけて徐々に異常さを育てたのに違いない。 高校時代、高羽さんに自分の恋を告白した時は、まさに娘の純情さを捧げた。 一人の女の子が、自分の一番若く美しい心と体を彼の前にさらけ出し、投げ出した。 けれど、高羽さんに彼女への思いはなく、残念ながらはっきりと拒否された。 この痛手は、寅さんが美女に振られるのとはわけが違う。 寅さんが横恋慕した時も、まさに純情となり、いつもちょっとおかしくなる。 けれど、結局最後は諦めて、彼女の将来の幸せを願って潔く身を引…