文政7年。3月□(ママ)日から4月1日まで、藤島村堅林寺で観音を開帳する。同10日まで桜誓願寺で部田祐福寺の小三尊を開帳する。24日から児之宮(児子宮)で流行病のはやて(疫痢)、はしかの祈祷修行を行う。4月14日、風が強く、若宮八幡宮の大鳥居が東へ倒れる。4月17日、雨が降る。18日、祭礼が終わり、茶屋から出した大母衣は前方へ行き、鉄棒引は麻上下を着る。これまでは羽織袴であった。後ろを行く者も麻上下を着る。これまではさや(紗綾)形の上下であった。同25日、橋の寮で池の坊が立花を披露する。5月4日申の下刻(午後4時半)から雷がかなり鳴り、雨が降る。万松寺中の万年寺へ雷が落ちる。蒲焼町真広寺で下総…