こころの森のものがたり|第21話『小さな嵐』 森に、突然の風が吹いた。枝がきしみ、葉がちぎれて舞い落ちる。 こんぶの胸の奥でも、同じような風が暴れていた。 ――あの言葉が、まだ引っかかっている。「そんなの、君にはできないよ。」 胸の芽が、ぐっと縮こまる。けれど、少し後ろから聞こえた低い声が、その嵐をほんの少し和らげた。 「…飛ばされないように、ちゃんとつかまってろよ。」 振り返ると、カゲルの目は真っすぐこちらを見ていた。それだけで、こんぶは芽を押さえる手に力を込めた。 登場キャラクター ■ こんぶ心の中の嵐に揺さぶられながらも、踏ん張ろうとする。誰かの言葉に傷ついても、奥に小さな灯を残している…