こんにちは、兎田よもぎです。 この山の頂上から朝日を見ると、よいことがある。そんな話を耳にして、わたしはこの山へ入りました。 昨晩、この山小屋で過ごし、山小屋にいるいきものたちと、あたたかいスープの温度を共有しました。 目を覚ましたとき、山小屋の中はまだ静かでした。夜がそのまま形を保っているような時間です。外へ出る支度をし、扉を開けると、夜のあいだに動いていたものがすべて落ち着き、音も匂いも、きれいに整えられたように感じられました。 山の頂上を目指し、登ります。 ゆっくりと、でも、しっかりと。 振り返ると、山小屋の屋根はすでに低く、谷の白さが静かに広がっていました。木々は背を低くし、空が少しず…