TBSナショナル劇場の『水戸黄門』シリーズで光圀が柳沢吉保(山形勲)と対峙する回は何度もあったが、私が一番心に残るのは第2部第33話「お犬さま罷り通る」(1971)である。 シリーズの事件を解決して、水戸老公一行が久しぶりに江戸の地に舞い戻るが、民は「生類憐みの令」に苦しんでいた。そこで魚屋兄妹と知り合うが、兄が成り行きで野良犬を殺し、あわや死罪となりかける。また、それを助けようとした助さん(杉良太郎)もピンチに陥る。*1光圀(東野英治郎)はその死んだ犬を毛皮にし、将軍綱吉(清川新吾)に贈る。*2柳沢吉保も綱吉の生母桂昌院もこれはしめたと思い、水戸老公乱心として綱吉の後継ぎ問題などで煙たい光圀…