迷いが生じたら、扉を叩きなさい。星の輝きが、悟りの道へと導く。アウロステル学苑、開かれん。 四面楚歌(しめんそか)― 強すぎた英雄が、最後に一人になった夜 「四面楚歌」という言葉、聞いたことがない人はいないでしょう。 意味は、周囲に味方がいなくなり、完全に孤立した状態。 でも、この言葉が生まれた場面は、少しだけ、胸が苦しくなる物語です。 舞台は中国。主人公は、楚の英雄・項羽(こうう)。 戦では誰よりも強く、勇猛で、誇り高い人物でした。 けれど――強さゆえに、人の心をまとめることができなかった。 ある夜、項羽が陣を敷いていた四方から、聞こえてきたのは―― 楚の歌。 それは、自分の故郷の歌であり、…