昭和30年生まれの当主は云った。47年ぶりに設える新仏のタナ作り。当時は小学五年生だった。斎壇がどんなものかも覚えていない年齢だった。仕方なく村の長老に教えてもらって作った斎壇は葬儀屋に頼むわけでもなく昔ながらの方法で設えたという。直径が20cmぐらいもある太いモウソウチク。自生の竹を切りだして丁寧に一つずつ作った。それはお供えの台になった。長めのものや短めの竹の台を斎壇に置く。そこに供えた御供はリンゴ、キウイ、ナシ、ブドウ、スイカ、メロンなどの果物やカボチャ、御供モチも。上から二段目には太いズイキがある。斜めに切って立てた。傍らにはサツマイモも供えた。最上段に供えられた特殊な形状。まるで樹木…