毒草師・御名形史紋が関わる事件の謎解明プロセスには、一つのパターンがある。 事件の展開につれて、読者は古代の史書、和歌集、地方の民話、伝説・伝承、歌謡・童謡など様々なものに通底していく一筋の解釈に導かれていく。 この小説もまた、新たな知られざる解釈の世界へと読者を誘う作品に仕上がっている。 本書は出版社が変化しているが、シリーズとしては、第4作目になる。 新潮社から、2015年6月に刊行された。 様々な歴史と生活の領域に散在する断片的事実、史料、情報が、ジグソーパズルを組み上げていき最後に一枚の絵として完成させるように、誰もが知っている「七夕」をテーマに織りあげられていく。「七夕」に奥深く秘め…