私が最初に桂米朝師匠の噺を聞き始めたころ、米朝師匠はすでに古希だった気がする。そのころはそれを何とも思っていなかったが、今考えるとびっくりするほどお元気だった。そのころは、喜楽館とか繁昌亭とかの寄席どころではなく、今はなきサンケイホールが米朝一門のホームグランドだった。寄席とは規模が違う。七十なのに脂が乗り切っているように見えていた。枝雀も吉朝もまだ元気で米朝一門はわが世の春って感じだった。 今回のこの生誕百年祭で、米朝師匠が酒が好きだったという話を聞くにつけ、その歳でその酒呑んであの元気でしたかと驚かざるえない。雀三郎さんなんかは調べてみるとまだ今年で六十六歳なので、米朝師匠のことを考えると…