江戸時代の蘭医。1733年〜1817年。 1771年に前野良沢、中川淳庵、桂川甫周らと腑分け(人体の解剖)を見学、オランダの医学書『ターヘル・アナトミア』の翻訳に取りかかる。1774年、『解体新書』として発刊した。 『蘭学事始』という回想録を83歳で執筆した。 建部清庵との手紙のやり取りをまとめた「和蘭医事問答」などもある。
新装版 解体新書 (講談社学術文庫)
蘭学事始 (岩波文庫 青 20-1)
蘭学事始 (講談社学術文庫)
11月16日㈰放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では、久しぶりに平賀源内先生が登場(?)しました。 なにしろ、サブタイトルが「空飛ぶ源内」ですから。 この先、『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第44回「空飛ぶ源内」のネタバレがほんの少しだけあります。 まだ視聴されていない方はご注意ください。 目次 万国博覧会 高松藩での平賀源内 長崎と高松と江戸 江戸での活躍 金儲けと転落 最期 杉田玄白 和三盆 万国博覧会 私は今年の大阪万博は見に行っていませんが、1970年の大阪万博は見に行きました。 長く並んだことと、住友童話館が楽しかったこと、帰りは疲れ果てて寝ながら歩いていたことしか記…
江戸時代中期、日本はまだ鎖国政策のもとで外国との交流が限られていた時代であった。しかし、そんな中でも新しい知識や文化を求めた知識人たちが存在する。その一人が、医学の分野で日本に革命をもたらした「杉田玄白(すぎた げんぱく)」である。彼は蘭学者としてだけでなく、日本の近代医学の礎を築いた偉人として、今もなお語り継がれている。 1.若き日の玄白 ― 和医学に疑問を抱く青年医師 杉田玄白は1733年、江戸時代中期に小浜藩(現在の福井県)で生まれた。幼少の頃から聡明で、長じてからは江戸に出て医学を学ぶようになる。当時の日本では、中国伝来の「漢方医学」が主流であったが、玄白はその理論に次第に疑問を抱くよ…
江戸時代の医学革命を象徴する『解体新書』。多くの人が杉田玄白らが翻訳した1774年刊行の一冊だけと考えがちだが、実際には複数の「解体新書」が存在し、それぞれ異なる特徴を持っている。現代のSNSでも医学史愛好家たちが語る、知られざる解体新書の世界を探ってみよう。
杉田玄白は、「解体新書」を著した江戸時代のお医者さんとして有名です。 先人が、積み重ねた人体解剖を記録し、出版するという領域は、なかなか常人では到達できない特異な領域のように感じます。 それは、江戸時代の罪人を処刑後の遺体解剖という道筋がありました。 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年4月15日 - 1519年5月2日)は、杉田より約250年前に、解剖などを経験しています。 時代を変えて、多才な人が現れ、探究心旺盛な使命感に燃えた人によって、今日の医学へと繋がっているのでしょう。 杉田玄白は、同じ方向性の使命感を共有する仲間と、「ターヘル・アナトミア」を参照しながら、解剖をしつつ、解体新書を…
📖この記事では「蘭学事始」についてお話しするわよ! 🧪📘「“勉強ってこんなにツラいの!?” って叫びながら、知の扉をこじ開けた感動の一冊!それが『蘭学事始(らんがくことはじめ)』よ〜!」今回は、日本に西洋の医学や科学が入ってきたリアルな裏話がギッシリ詰まった回顧録、【蘭学事始】について語っていくわよ〜💋✨ たとえばね、テスト前に「この教科、何から手をつけていいかわかんないよ〜!」ってなったことあるでしょ?江戸時代の人たちは、外国語の辞書もない、教科書もない、先生もいない中で医学の勉強を始めたの。その“死に物狂いの勉強記”が書かれたのが『蘭学事始』なのよ〜! 大人も子どもも楽しめる 社会科見学 …
📖この記事では「解体新書」についてお話しするわよ! 🧠📘「読んだだけで脳みそが開く!? 江戸時代の超絶インテリ本、それが『解体新書』よ〜!」今回は、医学も語学もぶち抜いた歴史的ベストセラー【解体新書(かいたいしんしょ)】について、Z世代も中学生もバッチリわかるようにお届けするわよ〜💋✨ たとえばさ、初めてスマホを分解して「うわ!中ってこうなってんの!?」ってビックリしたことない?まさにそれと同じ感覚を、江戸時代の人たちに与えた本が――『解体新書』なのよ〜🩺今では当たり前の“人間のしくみ”を、日本に初めてちゃんと伝えてくれた本なの! 大人も子どもも楽しめる 社会科見学 👦「でもそれって、そんなに…
📚この記事では「前野良沢」についてお話しするわよ! 🧠📖「影の努力家って言ったらこの人!“名前が地味だけど中身はスゴい”前野良沢よ〜!」今回は、あの『解体新書』を杉田玄白と一緒に訳したスーパー知識人【前野良沢(まえのりょうたく)】について、ズバッと解説しちゃうわよ💋✨ 例えばさ、グループで自由研究やるときに「調べ物は任せて!」ってめっちゃ頑張ってくれる子っているでしょ?でも、発表の日はちょっと遠慮して目立たない感じ。それがまさに前野良沢ってタイプなのよ〜👏✨派手じゃないけど、とにかく“オランダ語の天才”で、“知識と誠実さの塊”だったの! 大人も子どもも楽しめる 社会科見学 👦「あれ?『解体新書…
🔬📚「医者なのにオランダ語も解剖も!? 杉田玄白、まさに“知のフロンティア男”よ〜!」今回は、江戸時代に“医学革命”を巻き起こした【杉田玄白(すぎた げんぱく)】について、ビシッと解説しちゃうわよ〜! 🧠この記事では「杉田玄白」についてお話しするわよ! たとえば今、「英語で医学論文読むのムズい〜」とか言ってる人いるでしょ?でもね、江戸時代にオランダ語で医学書を訳した人がいるのよ!辞書もない!先生もいない!でもやり抜いた!それが【杉田玄白】、まさに“ガチすぎる勉強家”なのよ〜💪✨ 大人も子どもも楽しめる 社会科見学 👦「えっ…辞書もないのにオランダ語で医学書? それムリゲーじゃない?」 👠「あら…
昨日非不可恨悔 昨日の非は恨悔すべからず 明日是不可慮念 明日の是は慮念すべからず飲与食不可過度 飲と食とは度を過ごすべからず 非正物不可苟食 正物に非あらざれば、苟(いやしく)も食すべからず無事時不可服薬 事なき時は薬を服すべからず頼壮実不可過房 壮実を頼んで房を過ごすべからず勤動作不可好安 動作を勤めて安を好むべからず(養生七不可│「日本衛生文庫第一輯」, p3-16)「養生七不可」は、杉田玄白先生が古希の前年、七つの不に因み書き記された養生訓である。多岐にわたる和漢洋書の引用とともに、医家としての長年の学識と経験に基づいた詳細な解説文が各条文下に続く。七か条の大要は以下の通りである。簡潔…
「医事不自然」(医事は自然に如かず)は、医事に関する様々なことは自然の力に及ばないという意であり、『解体新書』の翻訳事業で知られる江戸時代中期の蘭学者、杉田玄白先生八十五歳の絶筆である。この言葉は人間がかかわる医学・医術・医療が無意味であるという意味ではない。医療者の立場から見れば、全ての医療的介入は自然の治癒力を最大限に引き出すものであらねばならないとの教示である。 かつて理論物理学の大家、湯川秀樹先生揮毫の『荘子』知北遊篇からの一文、「天地有大美而不言、四時有明法而不議、萬物有成理而不説、聖人者原天地之美、而達萬物之理」を大阪大学総合学術博物館で拝見した。大美あるも言わず、明法あるも議せず…