ことり (朝日文庫) 作者:小川 洋子 朝日新聞出版 Amazon 大好きな小川洋子さん。『ことり』は再読です。 「小鳥の小父さん」と呼ばれるある男性の一生を描いた、切なくて儚い物語。始まりは、小父さんが鳥籠を抱えながら自宅で横たわって亡くなっているところを発見される場面から始まります。 幼少期から中年までの小父さんとお兄さんの、独特だけど穏やかで温かい暮らし。小父さんの恋愛や、小鳥との関わり。小父さんの人生に登場する、ほんの少しの人たちとの出来事が、小川洋子さんらしい静謐で美しい文章で描かれています。 温かい気持ちになれる場面もあれば、切なく、泣ける場面も。 「どうか小父さんをそっとしておい…