瀬島龍三と宅見勝 てんのうはんの守り人/鬼塚英昭/成甲書房/2012 陰謀論的アプローチが得意と思われている、鬼塚英昭は、本書にて、昭和史の最重要人物の一人、瀬島龍三を取り上げている。 瀬島龍三については、戦前、陸軍参謀だった戦時中、シベリア抑留時代、帰国して伊藤忠役員となった時代以降亡くなるまでの間、いずれの時代も謎が多い人物である。 瀬島龍三は、開戦前夜、終戦交渉、特にシベリア抑留に係わる交渉、財界人として政界中枢を動かした事実等々、国策上の重要事項の多くに関与してきた。その人生は、本音をまったく語らず、多くの疑問に対しのらりくらりかわし続けた一生だった。これらの疑惑のほとんどすべてを墓場…