【和田竜と山田太一 (2)】 和田「バトルものでテーマが両立している作品をつくりたいと。大学4年生でシナリオ講座に通って教わったんですが、映画は面白くしちゃいけない、面白いのは低俗で、波風のないものが高級と教えられた気がして。ぼくは『ターミネーター』(1984)ですから、ぼくの面白いと思ったものが全否定された気がしたんです。受賞作(のシナリオ)を読んでもつまらない。
いまから21年前の1993年、脚本家の山田太一先生は連続テレビドラマの仕事からはほぼ退いていたが、この年の春には例外的にTBSの『丘の上の向日葵』(1993)とNHKの『春の一族』(1993)という2本の連続物が同時進行で放送された。