なぜ物語は「危険」になったのか(イメージ) 1.「これはもう無理では?」という違和感から始めよう 落語の名作「芝浜」が、「DV夫と嘘つき妻の話ではないか」と言われる時代になった。 与太郎は「知的障害者表象ではないのか」。猿蟹合戦は「集団リンチ」。因幡の白兎はいじめ。分福茶釜は見世物小屋。浦島太郎は、もはや老衰すら許されず、白鷺になって飛んでいく。 ――なるほど、全部その通りである。 問題は、それが“今になって突然そう見えるようになった”ことだ。 2.物語には、最初から「殺傷」と「差別」が入っている ここを曖昧にすると、話は一気に嘘になる。 昔話にも落語にも、 人は殺される 人は騙される 人は能…