文政12年。5月18日、馬の塔は清湛院様(徳川斉朝正室)の法事のため17日だけとなる。どちらも倹約のためとても質素である。荒井村から棒の手つかいを御櫓で御覧になる。本町七丁目に眼鼻細工(義眼や附鼻か?)をする者がやって来る。入眼、入鼻はとても上手な細工であると。入歯は奇妙だと。5月18日、1日中大雨で雷が鳴る。同24日、暴風雨で評定所のふくらしば(ソヨゴ)の大木が折れ、御右筆組頭尾崎又六、正木孫三郎が少々怪我をすると。17日頃からから6月10日まで霖雨(長雨)となる。予(水野正信)は江戸へ24日に入る。木曽路は雨の中であった。5月下旬の触文には、文政9申年、肥後国熊本金屋町嘉平治(嘉治平)は同…