文政13年。7月29日、山田河原で中山門弟が合図火を行う。8月29日、安井河原で御松明方の揚火が行われる。これまで守綱寺の表門は花屋町の方にあったが、渡邊家中屋敷の方の白林寺筋へこの時表門を移し、本堂の正面となる。住吉町の行き当たりに裏門を開け、住吉町・花屋町より下へ少し行ったこの裏門前に借屋が出来る。ただし、裏門の一件は今年のことではなく、翌卯年のことである。9月2日、御ためし(様)者2人がある。同日、激しい雷がある。9月晦日(29日)夜、伝馬町御園角の岸部屋の風呂場が少々焼失するも、火事となるが直ぐに鎮まり、類焼はなし。9月、熱田太神宮へのおかげ参りが大流行し、なかなか賑わう。9月26日か…