世界は、私たちが理解する速度よりも速く変化していきます。新しい技術が生まれ、価値観が揺れ、社会の輪郭が少しずつ書き換えられていく。その変化のただ中で、私たちはしばしば「正しさ」よりも「速さ」を求められます。しかし、速さに合わせることが、必ずしも世界を深く理解することにつながるわけではありません。むしろ、急ぐほどに見落とすものが増え、世界の複雑さに触れる機会が減っていくように思います。 だからこそ私は今年も、読むことと歩くことを通して、世界を自分の速度で受け止めたいのです。本を読むとき、私は他者の思考の中を旅します。散歩をするとき、私は世界の表情を自分の足で確かめます。そのどちらも、世界を“解釈…