大河ドラマ「べらぼう」もいよいよ大詰めとなってきました。謎多き浮世絵師・写楽を蔦屋重三郎らがどのように生み出していくのか・・・実は蔦重にとって最後の大仕事となるわけですね。 さて、将軍家に目を向けると、第11代将軍の徳川家斉が、父である徳川治済の後ろ盾によって徐々に権力を集中させています。父の死去後、名実ともに権力のトップとなり、長期政権を築き上げるのです。 その家斉は「オットセイ将軍」と陰口を叩かれるほど、たくさんの子宝に恵まれ、後継者以外の子供たちは御三卿をはじめとする大名家に養子に出し、将軍家と縁続きの大名家が増えていくはずでした。 ところが、生まれた子供の半数以上が幼少期に亡くなってし…