「師走」である。 中学生の頃,「師」は「先生・教師」を指し,普段は暇な教師でも年の瀬には忙しく走り回ることを表した言葉だと思っていた。さにあらず,「師」とは「僧侶」の意味。年末には法要・法事が多く,僧侶があちこちでお経をあげるために奔走する様子を表した言葉で,「師(僧侶)が馳(は)せる」から「師馳す(しはす)」→「師走(しわす)」と変化した。…… のちにこのような語源説を知り,それ以来私はずっとこれが正しいと確信していた。 ところが,どうやらこの説も後付けではないかと言われているらしい。「しはす・しわす」の「はす・わす」の部分は,「果つ」に由来するという。四季が果てるの意味から「四・果つ」が語…