言葉にできない違和感 「対等」の理想と現実 自主性と親密さの綱引き 見えない「役割」 崩れる「べき」 伝えられなかった本音 信頼と自己開示 新しいバランスの模索 対話という選択 エピローグ:二週間後 カウンセラーの振り返り 言葉にできない違和感 その日、カウンセリングルームに入ってきたクライエントは、少し緊張した面持ちだった。椅子に座ると、バッグを膝の上に置き、何か言いたいことを探すように視線を泳がせた。 「えっと......どこから話せばいいのか、よくわからないんですけど」 クライエントは小さく息を吐いた。 「実は、結婚して数年になるんですが、最近、なんというか......モヤモヤしてるんで…