東海道五十三次にあった全宿場を、歩いて旅をするという趣旨の本である。とはいっても、一気に歩くのではなく、刻んで歩いている。長期の休みが取れない、一般的な人が出来る限界だろうか。 著者は、エッセイストで紀行作家というから、勤め人よりは自由な時間が取れそうな気がする。ただし、家族の事情で、大坂と東京を行き来する生活だというから、やはり長期の休みを確保するのは難しいのだろう。 本書は、東海道五十三次の宿場にある、本陣、脇本陣、名物、名勝、社寺、峠などを歩いて旅をしている。「歩かないと見えないものがある」というコンセプトで書かれた本であるが、ビル、工場にガッカリし、歩き疲れて疲弊し、車の往来に閉口し、…