博物館や美術館に仏教美術展を見に出かけると、時折、マンダラ(曼荼羅/曼陀羅)が展示されている。密教美術としての胎蔵界曼荼羅、金剛界曼荼羅以外にも、当麻曼荼羅、智光曼荼羅、春日曼荼羅などがある。最初はあまり深く考えずに眺めていたが、その回数が重なるほど、「曼荼羅」って何なのだろうという方向に関心が向いて行った。 マンダラを手許の辞書で引くと、仏教語でサンスクリット語の音写であり、曼荼羅・曼陀羅と表記されること。「本質を有するものの意」と記し、「密教で、仏の悟りの世界を表現するために、多くの仏や菩薩などを体系的に描いた図」(『日本語大辞典』講談社)と説明されている。しかし、密教以外でも上記の如く使…