【赤い薔薇のブローチ】 浜松にあるピアノメーカーでピアノ調律の研修生をしていた若い頃の話である。昼間は従業員と同じようにピアノ工場のラインに入ってピアノ製造の仕事をして、夜間に調律の勉強をするという日々を送っていた。そのピアノ工場の近くには大きな紡績工場があって、若い女の子が大勢働いていたので、ピアノ工場の男達と付き合っている女の子が沢山いた。ある日の休憩時間に、同じラインにいるひとりの女の子が僕のところにやって来てこう言った。「あのぉ~~・・・」「あっお疲れ様です・・・」「あのぉ~〇〇さん、彼女・・いますぅ?」「えっ?僕?・・彼女なんかいませんよ」「あっそうですか!よかった~実は・・・アタシ…