私はいわゆる名言集は読みません。確かに偉人の名言・格言には学ぶことも多いでしょうが、原文にあたらずにその一節を以てよしとするのは甚だ危険と思うからです(原文を当たって納得したのなら別ですが)。 例えば、格言ではありませんが、芥川龍之介の有名な言葉に「人生は一行のボオドレエルにも若かない」というものがあります。この一文だけを知っている人は、どう解釈するのでしょうか。 解釈は十人十色です。人生はたった一行のボードレールの詩にもおよばないほどくだらないものだと解釈する人もいるだろうし、ボードレールの詩はいかなる人生よりも素晴らしいと解釈する人もいるでしょう。 解釈は自由です。しかし、この言葉がどこで…