──会えなくても、届く想い。 毎年八月二十日だけ、木のうろが郵便受けになる。 雪の降る札幌と、蝉の鳴く田舎町。 遠く離れた二人の時間が、葉ずれの音に乗って静かに重なる瞬間。 ──会えなくても、届く想い プラタナスの郵便受け 高校のとき、翔太と悠斗はいつもあのプラタナスの下で弁当を食べていた。 In high school, Shota and Yuto always ate their lunch under that plane tree. 木は駅と学校のちょうど中間にあって、昼休みになると二人は自転車を飛ばして駆けつけた。 The tree stood exactly halfway be…