伏木庸平 この人の制作スタイルは、日々の生活の中で食事しながら、会話しながら、針を手に持ち布に糸を刺していくという、かなり前衛的なものだ。2011年頃から刺すことが暮らしの一部となった独特のスタイルで作品を作り続けているようだ。展示されていた中に「雑巾」シリーズがあるが、それらはいずれも日常的に雑巾として使われてきたものらしい。刺して、使って、洗って乾かして、刺してまた使ってというサイクルの中でこれらの形が生まれたそうだ。作品とは完成までも完成後も細心の注意を払って保管するものとしか考えたことがなかったので、このスタイルには衝撃を受けた。他の作品も、この人の頭の中ではどのような設計図が広がって…