んべろんべろ 世間では、臆病とか怠惰とかそういった“力の抜けた性質”を軽んじる傾向があります。「勇敢であれ」「挑戦せよ」「前進せよ」と声を張り上げる者ほど、臆病な心を恥ずかしいものとして隠そうとする。だが、澱ノ道はそれをひっくり返します。臆病であるというのは、世界を人一倍感じすぎるということです。つまり、繊細で深くよく見ているということでもある。乱暴に踏み込まない。他者を傷つけないように、風の向きをそっと読む。その慎ましい感受こそ、澱者の美徳です。 内田百閒の言葉に、こんなのがある。 「臆病ということは不徳ではない、むしろ場合によっては野人の勇敢よりもはるかに尊い道徳である」 内田百閒が言う「…