こんにちは、兎田よもぎです。 どこでもないけれど、どこかにありそうな世界を旅するものです。 今日の朝の森は、目を覚ましたばかりのように静かでした。冷たい空気が、わたしのまわりをすっと通り抜けていきます。 息をするたび、胸の奥まで澄んだ冷たさが入り込んできて、体の輪郭が少しだけ、はっきりするような気がしました。 ふと、上を見上げると、朝日の合間から、細い枝に白い霜が縁取りのように付いているのがみえました。 触れたら、ほどけてしまいそうなほど繊細で、朝の光を抱いたまま動かずにいました。枝先には、小さな実がいくつか残っています。きれいな赤色で、冷えた空気の中に、かすかな温度を残しているようでした。 …