「いい介護士でいなきゃ」 「ちゃんとしなきゃ」 「笑顔でいなきゃ」 そう思いながら、私はずっと“理想の自分”を演じて生きてきました。 入居者様の前でも、同僚の前でも、家族の前でも。本当は泣きたい日もあるのに、「大丈夫です」と笑う。 心が疲れているのに、「平気ですよ」と言いながら、また夜勤に入る。 でもある日、ふと気づいたんです。“あの理想の自分”を演じ続けても、私は何者にもなれない。 むしろ、本当の自分が遠ざかっていく。 「理想の介護士」になりたかった 私は老人ホームで働く介護士です。この仕事を始めたころ、心の中には“理想の介護士像”がありました。 いつも笑顔で、誰にでも優しくて、完璧に動ける…