2027年大河ドラマの主人公・小栗忠順を描く歴史小説。感情を極力排し、まるでノンフィクションのような読み応えの硬派な作品であった。 覚悟の人: 小栗上野介忠順伝 作者:佐藤 雅美 岩波書店 Amazon 本書を手にとったきっかけは、以前読んだこちらの新書「江戸三〇〇藩 最後の藩主」で小栗の名前が出てきたことであった。恥ずかしながら、初めて知った名前である。 karaage365.hatenablog.jp 「江戸三〇〇藩~」に小栗が登場したのは上野国高崎藩を解説した箇所。小栗は幕末においては一貫して幕府側の人間で、王政復古の大号令で幕府が消滅した後、官軍によりこの地で捕縛され、斬首された。 「…