(ショーペンハウアー「幸福について」2 橋本文夫訳)より引用させていただきます。人間の幸福に対する二大敵手が苦痛と退屈である…この二大敵手のどちらか一方から遠ざかることができればできるほど、それだけまた他方の敵手に近づいている…困苦欠乏が苦痛を生じ、これに反して安全と余裕とが退屈を生ずる。…文明の最低段階である流浪の生活が、文明の最高の段階に見られる漫遊観光の普及を通じて再現されている。流浪の生活は困苦のために、漫遊観光は退屈のために生じた。(引用終) 週末のアウトドアレジャーなどにも、そういう奇妙な再現がある。現代人は退屈しのぎに、原始時代の困苦の生活をちょっとだけ真似て楽しんでると思う。苦…