六線譜の輝き (六線譜のシンフォニー)第四楽章(完) 秋の六線譜・金色に輝くシンフォニー ーーー目を閉じて自然が生み出す音色を全身で感じながら猫はバイオリンを弾き始めたーーー やがて季節は秋、 傾き始めた秋の陽が金色の六線譜を眩しく照らしている。 ちぎれそうなくらいに重たく金色に輝く蜘蛛の網を猫は見あげた。 夏から秋へ、その先も、 いつまで一緒にバイオリンの演奏ができるのか猫にもわからない。 そして、 秋の西陽を浴びた猫の背中の毛も眩しく光っていた。 そして、金色に輝きながら、 破れてちぎれた六線譜のかけらが少しづつどこかへ消えていった。 きょうも秋の陽に重たげに輝き続ける六線譜を見上げる猫が…