『泣くな研修医』 著者:中山裕次郎 新米医師の成長を描いた物語。 処置があれば上級医より先に駆けつけねばならず、カンファレンスの下準備から片付けまで段取りさせられ、経験も知識も足りないなか患者の初期対応を任される、読んでいて外科医の世界の過酷さに敬服する。 患者への積極的治療を見限る上級医やリアリストの同僚に反発し「もっとやれる事があったかも」と葛藤しつつも実際にはなす術を持たない自分の無力さを思い知って涙する主人公。病状をなんとかしてあげたい、できることがあるなら手を尽くしてあげたいと考える主人公のひたむきさと共に、その行為が患者の人生の向上に寄与するのかどうかにはまだ考えが及ばない未熟さも…