今でこそ世間の主流が、三角型になった「にぎり飯」だが、我が実家のオカンが作るにぎり飯は俵型で作ってあった。三角を握らなかった本人の言い分は、三角型は死者が出た時に炊き出しで作るもので、お棺の死者のおでこに付けている白い三角と同じ意味合いで、鬼を切る「おにぎり」だそうだ。間違っているかも知れないので他で言うべからず。 調子に乗ったオカンは話を続けた。俵型は徳川のお米文化を象徴するもので、縁を結ぶ「おむすび」は、人と人とを結ぶ食べ物なので、自分は縁を大事にする俵型を作るという持論だった。ここだけのお話だが、オカンは密かに三角型を練習した形跡があり、実は俵型しか握れないというオチがつく。 前にも書い…