奈良県桜井市箸中の田園地帯、三輪山の西麓にこんもりとした緑の丘がある。それが「ホケノ山古墳(ほけのやまこふん)」である。 青空の下、蔦に包まれた墳丘は自然と一体になったように見える。周囲には畑が広がり、風が稲を渡る音だけが響く。 入り口には案内板と小さな東屋があり、ゆっくりと腰を下ろして古代の空気を感じることができる。駐車場も整備され、箸墓古墳のすぐ東側に位置している。 ホケノ山古墳は、3世紀中頃に築かれたと考えられる前方後円墳で、形は「帆立貝形(ほたてがいがた)」と呼ばれる。全長は約80メートル、後円部の直径は約55メートル、高さ約8.5メートル、前方部の長さは約25メートルである。前方部は…