戦前の教育は、国家への忠誠と奉仕を中心に据えた軍国主義的性格を強く帯びていました。教育勅語に象徴されるように、個人よりも国家、自由よりも秩序が重視されていたのです。 ところが1945年の終戦を境に、教育は大きく転換します。戦後の教育改革は、GHQ(連合国軍総司令部)とアメリカ教育使節団の影響を強く受けました。1950年代には、デューイの思想に基づいた「子ども中心の教育」や「問題解決学習」が流行します。子どもの生活経験や興味、あるいは地域社会の課題をもとに学習を進めようという考え方です。 このデューイの思想に基づく教育は、実はこれが初めてではありません。大正デモクラシーの時代には、「大正自由主義…