はじめに:変化の時代における“現在”の意味 前回の記事では、日米がアラスカLNGを通じて築いてきた協力の歴史を振り返りました。今回はその歴史が「現在、具体的な投資枠と契約動向」へと形を変えて動き始めているフェーズを扱います。「過去を土台に、今何が動いているか」を整理することで、次回“未来編”で扱う展望やリスクもよりクリアになります。 1. 約5500億ドル(≒80兆円)投資枠の構図 1-1. 投資パッケージの概要 2025年10月28日、日米は日本発の対米民間投資枠約5500億ドル(約80兆円)の実施文書に署名しました。対象分野にはエネルギーインフラ、LNG、重要鉱物、グリッド整備などが含まれ…