「これカバンに入れとくわな。カバン開けるで」(ガサゴソガサゴソ…)つい先ほどまで横に並んでべちゃくちゃ話していた姉がわたしの背後に回り込み、小型のリュックサックに何かを突っ込んでいる。 今日は亡父の月命日。例のごとく午前9時に集合し雑談しながら霊園まで歩き、お墓を掃除してご先祖様に手を合わせたらまた雑談しながら歩いて帰る。 その帰り道、解散5分前の出来事。 「ん?」(なんのことか分かっていない) 「これな、『りんごのチョコレート』ゆうねん。りんごにチョコレートがかかってんねん。これ好きな人おってな。いっぺん食べてみ。」 「・・・ありがとう。」(あぁ、そういえば今日はそういう日か…) たしか1年…