10年以上前に新聞の小さなコラムで見つけた記事を、ずっと大切に保管していました。 タイトルは「演奏が走る わけは?」。 音楽をやっている方なら、きっと一度は経験があるのではないでしょうか。 気づくとテンポが速くなってしまう——いわゆる「走る」現象です。 ■ 「走る」のは気合いでも焦りでもなく、「協調の本能」 記事によると、東京大学の工藤俊雄教授(当時)は、人が一緒にリズムを刻むときに“相手に合わせようとする無意識の力”が働き、その結果テンポが上がってしまうことを実験で示したそうです。 一人でメトロノームに合わせている時は安定しているのに、二人で合わせようとすると、 どちらも「相手に少し合わせよ…