自動車や産業機械、精密機器の内部で、液体や気体の漏れを防ぎ、部品を保護し、その性能を静かに支える小さな巨人「工業用ゴム部品」。TPRサンライト株式会社は、1976年の創業から約半世紀にわたり、この目立たないながらも産業に不可欠な部品作りに魂を込めてきた、技術者集団です。その決算書には、自己資本比率81%超、利益剰余金17億円超という、鉄壁の財務内容が記されていました。しかし、これほど盤石な経営基盤を誇る老舗企業が、今期の純利益は約1,900万円と、その規模に比して控えめな数字です。この背景には何があるのか。自動車業界が100年に一度の大変革期に突入する中、老舗部品メーカーの堅実な経営戦略と、未…