こんにちは、兎田よもぎです。 どこでもないけれど、どこかにありそうな世界を旅するものです。 今日は、空の機嫌がわるいようで、朝からずっと風が窓を揺らし、雪が地面を叩いています。わたしは、旅の途中で泊まっている宿で、ずっと、のんびりとした時間を過ごしていました。 ここは古い宿ですが、木のぬくもりを感じるあたたかい宿です。暖炉では、炎が壁や床にやさしい影を落としていました。その影は呼吸をするみたいに、少しずつ形を変えながら部屋の中を行き来しています。まるで、炎と一緒に、この宿を外の寒さから守っているようでした。 ふと、机の上をみると、はがきが一枚ありました。 まるで、ここに来る前から用意されていた…