
「サンライン」
20年以上ぶりの訪問ですが、まったく変わりませんね。

この「お水はいっさい出しません」という看板は冗談でもなんでもなく、
カレーで喉が渇きお水を所望しようものなら、親父さんに一喝されるという・・・
まぁ昔はちょっと変わった、ちょっとコワいお店として認識されていたんです。
しかも具が一切ないカレー一杯で1500円という、当時からいろんな意味で敷居が高いカレー屋さんだったんですね。

近くには自動販売機があります。
喉が渇いている方は、こちらで潤してから入店しましょう。
決して、持ち込みしないでくださいね。
お店に入ると、あのオヤジさんの姿はなく、おかみさんが一人で切り盛り。
意外なほど穏やかな雰囲気です。
カウンターにはランチョンマット代わりの「カレー心得」。

「カレー心得
辛さに驚くなかれ
恐れるにあらず
心して食らへば 何事もならざらむ
水慾すれど今暫し我慢せよ されば
辛さ次第に心よき甘さに変ずるを知るらむ
人生 又かくの如し
店主 敬白」
カレーによる精神修養ですね。
ちなみにメニューはありません。
カレーは一種ですから。

★英国式カレー ¥1500
昔からお値段据え置き。
見事に具がない、禅のようなカレー。
何をもって「英国風」と呼ぶかはそれぞれであります。

20年前は確かに、「凄く辛いのに水が飲めない修業」だったんです。
けれど今食べると、辛さはそれほどでもなく・・・辛さって相対的なモノなのですね。
けれども、体の中からジワッときます。
いわゆる「薬膳効果」とでもいいましょうか、ポカポカとしてきます。
これ、確かに水を飲むと感じられないものだと思います。
ご飯は玄米。
独特のにおいというか、臭みがあります。
それもまた、この店の修業の一部だと思っています。
お店の雰囲気は終始穏やか。
(他に客がいないこともあり)
今までになく、おかみさんとお話しすることができました。
このお店のルーツは名古屋。
この白金にお店を出したのち、名古屋の方は閉店したのだそう。
なるほど、名古屋の人がこのお店を知っていた理由がわかりました。
お店を出て、スッキリ気分。
けれど、ここで最後の修業が待っているんです。
・・・そうだった。
実はここのカレー、「薬膳効果」が効きすぎて胃腸が目覚め、
食べた後お腹がすくんです。
20年前もそうだった。
1500円奮発してここのカレーを食べた後、ものすごくお腹が減って、その後ラーメンを食べに行ったりしたなぁ・・・
結構な出費だったなぁ・・・・
でも今はもうオトナです。
お腹が鳴ろうが、これもまた修業。
あ、こんなところにカレー屋の看板が・・・・
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