雲を突く灰色の巨人!
特撮じゃありません。
こちら1992年に竣工した蘇州のランドマーク『東方之門』。
巨人のようにも見えますが上半身はなく下半身のみ。
地上300メートル、その独特の勇姿からつけられた名前は『ステテコビル』。
反論はできません。
「映山紅 湘菜館 星汉街店」上海市内にもお店を構える湖南料理のお店です。
(「湘菜」は湖南料理の意)
湖南料理は唐辛子を多用する辛い料理として知られ、
四川料理の「麻」「辣」に対し、「酸」「辣」と言われる通り、辛さと酸味が魅力。
タイやラオス、ミャンマーあたりの辛い料理が好きな人にはたまらない味わいなんです。

割と気合入った店内。
経営母体がしっかりしてるんでしょう。

食器の衛生管理も(多分)バッチリ。
・・・ただしお手洗いが二階にあり、外から見えない二階の作りはかなり手抜き感溢れてまして、そこは安定の人民共和国クオリティ。
逆に安心しちゃいました。
メニューは実に多彩。




どれを頼むか迷います。


めくるめく中華料理の世界。
とても私が紹介できる代物ではないので、説明は極少ですんません。
写真メインでお楽しみください。
★湘西覇王蛙 58元蛙です。
覇王蛙なんて強そうですけど、唐辛子の辛さ、ニンニクのインパクト、
ミャンマーのシャン族のカエル料理にも通づる感じで面白いっす。
★双椒魚頭 58元フィッシュヘッドですね。
黒鯛の頭を眉間から縦にバッサリ行ってパカッと開いていており、右にも左にも頭がある「双頭」状態。
その上に赤唐辛子ベースと青唐辛子ベースの「双椒」がドッサリ乗っているという趣向です。
その他、肉系、内蔵系、野菜系、あれこれいただきましたが、どれも辛くて美味かったです。
以下写真をば、ドドッと。









今まで、日本や香港でも湖南料理をいただいてきましたが、ホントに外れがありません。
特にスパイス料理好きな皆様なら絶対ハマると思いますので、中国へ行ったら「湘菜」の文字を探してみてくださいませ。
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秋!上海ガニの季節です!!
上海ガニ食べるなら、本場上海へ行かないと!!!
・・・おっと、ちょっと待ってください。
上海ガニの主要産地って実は、上海の西にある蘇州なんですよ。
湖の幸に恵まれた蘇州で生まれた江蘇料理こそが、上海料理の原型なんです。
ってことで、ちょいと蘇州まで上海ガニを食べに行ってきました。

「吴江食府中餐厅」こちらと同様、「呉江松陵飯店」という四つ星ホテルの中にあるお食事処。
引きの写真を撮るのが憚られる豪華さです。



出てくる料理はまさにエレガントかつ華やか。





四つ星ホテルの実力、美味すぎますよ。
(料理詳細がわからないので端折っていること、お気づきでしょうか?)

お、餃子がかなり日本的で驚きました。

こちらはタウナギですね。
蘇州麺のトッピングとしてもお馴染みの食材。
私、これ大好きなんです。
「鱔」という漢字で表記されているので見つけたら是非オーダーしてみてください。
・・・そして、お待たせしました、メインディッシュ。
★上海蟹いやもう格好良すぎますね!!
上海ガニは実は日本のモクズガニと近縁で、「チュウゴクモズクガニ」という和名もある種。
「世界の侵略的外来種ワースト100」にもリストアップされており、世界各地で在来種を駆逐し分布を広げているため、
日本では2005年に「特定外来種指定」され、生きた個体の持ち込みが規制されているんです。
ですから日本で食べる上海ガニは基本的には冷凍での輸入もしくは調理済での輸入であり、
新鮮な上海ガニをいただくなら大陸へ赴かねばいけないわけなんですね。
で、結論から言いますと、実に美味くて感動しました。
ひっくり返して腹部をパカッと開けると、オレンジ色の小さな「内子」が登場します。
これが実にお上品な大きさで、「こんなにちっちゃいの?」と思うんですが、実に濃厚な味わい。
ふわわーっと旨みが広がります。
さらにたっぷりの蟹味噌もかなり濃厚。
これは素晴らしいです。
内子、蟹味噌の他は腹や足のちょっとした肉くらいしか食べる箇所はなく、正直満腹になれる食べ物では決してないのですが。
まさに美食。
実は昔、上海の観光ガイドによく載っている有名店で上海ガニをいただいた際には、とくに美味くないし、少ないし、高いし、損した気分だったのですが、やはり本場の本場は違いますね。
そして四つ星レストランのクオリティ、間違いないです。
但し、蟹には個体差があり、たまに内子が入っていないものもあるそう。
一個だけ注文するのはリスクありかもしれません。
さて、上海ガニの他にもう一つ、蘇州で食べたかった湖の幸がこちら。
★桂魚「クイユ」と読みます。
湖産の高級魚で、日本では「ケツギョ」と呼ばれ観賞魚として流通していた時代もあったのですが、
上海ガニ同様、現在では「特定外来種指定」されており、生体の輸入は禁止。
喰いたきゃ大陸へカモン、というわけなんです。

勇ましい顔つきに歯並びの良い牙。
中国のパーチと呼ぶべき風格があります。
肉質はふんわり上品な白身で、脂身の少ないイシモチのようでもあります。
スズキ目の淡水魚の中で最も美味といわれるのも頷けます。
素晴らしいです。
桂魚として食される魚には、「ケツギョ」「コウライケツギョ」の2種類がおり、おそらくあまり区別されずに流通しています。
同属の魚なので、どちらが美味いとかはわからないのですが、気にすることはないかと思います。
これは、どっちなんだろ?調理前の魚見たらわかるんだけど。
ちなみに最近ではこの「桂魚」のニセモノとしてブラックバスなどを用いるお店も出てきていると聞きます。
(実は私も魚市場でブラックバスを見かけました)
ブラックバスのヒレには桂魚のような黒い斑模様がないので、騙されないよう注意してくださいね。
★担々麺〆は担々麺です。
最近は日本でも知られるようになりましたが、こちらの担々麺は基本的に汁なしです。
さほど辛さはなく、〆の麺にピッタリですね。
旅の大きな楽しみは、その土地でしかいただけない食べ物をいただくこと。
上海ガニ、桂魚、そしてタウナギ・・・・・
蘇州の食は、実に豊かです。
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蘇州は古くから日本企業が進出、工場を多く構えている土地です。
近年の中国バブルに乗っかった企業が、
「中国進出!」「騙された!」「撤退!」を繰り返しているのとは対照的に、
古くから蘇州に進出した日本企業は、程よくローカライズされ、今や地場産業として定着しているように見えます。

それもまた、マスコミの偏向報道からは見ることのできない、中国の一側面だと感じます。
そんな蘇州で、日本企業の関係者がよく利用する四つ星ホテルがこちら。
「呉江松陵飯店」看板が割れてめくれているように見えますが、気にしない。
古きを貴ぶ中華マインドと思えばよいです。
このホテルにはレストランがいくつかあるのですが、一階の離れにある「メインダイニング」がこちら。
「呉江松陵飯店 随心园中餐厅」
映画に出てくるような豪華さ。
誰ですか、中華料理屋の回転するテーブルは日本独自のものだ、なんて言ったのは?
テーブルをクルクル回しながら、見たことないようなエレガント料理が次々やってきますよ。



上海の西に位置する蘇州、淡水の幸を活かした江蘇料理は、上海料理の源流でもあるんです。


湖が多く、上海ガニの産地でもある蘇州、淡水の幸は外せないところ。



ん?この魚はHemiculter?でしょうか?
中国のコイ科の魚は種類が多く、未知の魚もいっぱいいてワクワクします。

大陸で飲む青島ビールはホント美味い。

あ、これはアイスプラントですね。
アフリカの野菜です。








〆はやっぱり、蘇州名物「蘇州麺」。
博多ラーメンのようなストレートな細麺が特長です。
一般的に蘇州麺には醤油ベースの「紅湯(ホンタン)」、塩ベースの「白湯(バイタン)」があるようですが、
こちらは「紅湯」ですね。

料理詳細わからなくて申し訳ないのですが、実にレベルの高いレストランです。
流石四つ星ホテル。

表の看板がバコッと割れているのなんて、やっぱ気にしちゃダメですよね。
・・・ところで、上海ガニは食べなかったの?
いやいやしっかりいただきましたよ。
それはまた、次の記事にて。
「呉江松陵飯店 随心园中餐厅」 Wujiang Songling Hotel苏州市吴江区太湖新城(松陵镇)中山北路51号
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蘇州に来たらやっぱり蘇州麺を食うべし!

・・・なのですが、この時用があったのは蘇州の中心部ではなく、呉江エリア。
三大蘇州麺といわれる「同得興」「朱鴻興麺館」「東呉麺館」はいずれも遠く、
真夜中までやっていたこちらのお店へとIN。
「虞山羅氏麺館」國美電器の建物の一階部分で朝5時半から夜中2時まで営業の有難いお店。
後で調べたら、蘇州に何軒か支店があるようですね。

夜中一時を過ぎても、お客がチラホラ。

注文はレジカウンターでの前払い制。
メニュー表記はオール中国語ですから、変なの頼まないようにしないと・・・
お、
「爆鱔面 20元」ってのがあるぞ!これはアレだ!!
以前上海の蘇州麺屋さんでいただいた炒めタウナギの蘇州麺だ!!(「爆」が炒め物、「鱔」がタウナギです)ちょっとこれは外せませんぞ!!!
・・・けれど、
「五香牛肉面 20元」ってのもスパイシーな雰囲気で気になるなぁ・・・
とかなんとか、ジェスチャー交じりで迷っていたところ、「2つで1つにできる」的なことをお店の方が提案。
「じゃ、それで。」と快諾。
ホントにオーダーできたのかな。。。
番号札とともにいただいたレシート。

確認してみると「爆鱔面五香牛肉 36元」と記載。
ちゃんと、「爆鱔面」に「五香牛肉」トッピングとなっていますね。
別々にオーダーするよりも4元(麺とスープ分ですね)安くなっているようです。
★爆鱔面五香牛肉 36元おぉぉぉ、これは期待通りのビジュアル!!
真っ黒なスープに博多ラーメンのようなコシのある細麺、余計な具材を一切配したシンプルなスタイル、これがまさに蘇州麺です。

強烈な八角の香り・・・っていうか、ホールの八角がゴロゴロ入っています。
「五香牛肉」の威力ですね。
そこに加えて「爆鱔」つまり甘辛に炒められたタウナギがたっぷり。
これがやっぱり、実に美味いんです。
蘇州麺食うなら「爆鱔」、憶えておきましょうね。

辛味追加の「醤」も完備。
チビチビと追加していけば、ほぉー!辛麺に変化していきますよ。
いやいや何気に満足度高かったですね。
蘇州麺にタウナギに八角に辛味。
チョイスしたオーダーも大当たりだったと言えましょう。
蘇州に来て蘇州麺食えてホッとしました。
「虞山羅氏麺館 鲈乡南路店」住所:江蘇省吴江市鲈乡南路与流虹路交叉口(近流虹路) (
地図)
営業時間:5:30~2:00
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中華人民共和国、江蘇省蘇州市。
上海の西に位置するこの地域には、太湖や、上海ガニの産地として知られる陽澄湖があります。
上海に隣接する地の利から、古くから工業地帯(日本企業の工場も古くから進出しています)でしたが、
最近は国内経済の成長に伴って、ぐんぐん都市化が進んでいるようです。


といっても、都市中心部を離れれば、昔ながらの庶民の暮らしが。
市の南端にあたる呉江区では、雨にもかかわらず早朝から賑わっている朝市がありました。




部位ごとにぶった切られた豚や鶏、そして豊富な種類の淡水魚たち。
鮒に雷魚(カムルチー)にダントウボウ・・・あれ?ブラックバスまで!?
昔、蘇州名物の高級魚「桂魚(クイユ/ケツギョ)」にブラックバスが混じってるという疑惑を聞いたことがあるのですが、
どうやら噂は本当だったようですね。

おや、何やら寄生虫のようなチェストバスターのような生き物がのたうち回ってますよ・・・

あ、タウナギですね。
おばさんが手慣れた手つきで腹を裂き、スーッと背骨を取り除いています。
蘇州麺には欠かせないタウナギ、美味いんですよね~!!!

プラスティックのたらいでは、川海老たちがピチピチと跳ねています。
流石は蘇州、湖の幸が豊富ですね。
そんな朝市の近くに、羊肉麺のお店を発見。
やはりアジアの朝食と言えば「麺」ですよね!!
「蘇州麺」で名高い蘇州ですからなおのこと!!!

「百年羊肉店」入口には「呉江老店」とあります。

そして店内には「百年老店」と。
つまり「100年の歴史ある呉江の老舗」ということでしょうか。
最も、「中国四千年の歴史」同様、今も昔も「百年」なのかもしれませんね。
★羊肉麺うわ、美味そうです!
白濁した白湯系のスープ。
蘇州の麺ですから蘇州麺であることに違いはないのですが、代表店「同得興」などとはだいぶ趣が異なっていますね。

スープの中には羊モツがたっぷり入っています。
「早朝からモツ!?」と思うかもしれませんが、脂っこさがない分サッパリしてて良いものです。

スープはかなりサッパリしているので辛味追加したら、味がグッと引き締まりました。
あぁ、グッと。
このお店だけでなく、中国の麺屋にきて思うのは、「シンプルな味わいだなぁ」ということ。
全然悪い意味じゃあないんです。
むしろ日本のラーメンがエンタメ要素満載な進化をしすぎている分、日常食としての原点を愉しめるというか。
といっても、このまま日本に進出したとして人気店になるかと言えば、そういうわけではないんですけどね。
「派手さ」や「キャッチーさ」が少ないですからね・・・・・
それにしても・・・・かなり衝撃的だったのが、道路状態のひどさ。



いたるところで道路工事が行われているのですが、その状態は日本では考えられない感じ。

道に穴開けたまま放置していたり・・・これ、夜歩くと落ちるよ、ってな場所がたくさん。

スーパーマリオじゃないんだから。

えぐられたまま放置された歩道にはゴミが積み重なり、みんなその上を普通に歩いています。
急激な経済成長の裏で、庶民の肌感覚との間に生じた歪み。
海外観光客向けにショーアップされた場所では見ることができない、リアルな中国がありました。
良い、悪い、ではなく、本当に勉強になりますね。
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