LAの街では何処へ行ってもインド料理屋を見かけることができます。
インド料理がそれだけデイリーな食事処として受け入れられている証。
それら多くのインド料理屋は朝の11時を過ぎるとビュッフェ形式のランチサービスを始めるようです。
(バイキングと言って通用するのは日本だけなのでご注意)
さて、LAカレー事情最終回はこの、
街の暮らしに密着したランチビュッフェに決定。
選んだお店はWestwood通りにあるこちらのお店。
「India's Oven」同じ「India's Oven」という名前のお店がWilshire通りにもありますが、
系列店なのでしょうか?
こちらのWestwoodのお店は「New India's Oven」とも呼ばれていることから、
Wilshireのお店の姉妹店もしくは分家とも推測されます。

こちらのランチタイムはam11:00から。
いいですね。
朝っぱらからインド料理。
lunch buffet $7.95ドリンク付きで日本円にして700円ちょっと。
東京と比べると格段に安いですね。
せっかくなのでカリフォルニアの空の下、店外のオープンな席で。

4種のカレーにタンドーリチキン、
サラダにポテトにスープにドリンク・・・&ナン。

小さなビュッフェですが、内容的には充分。
特にごろっとしたタンドーリチキンを好きなだけ食べれるのはアメリカならでは。
日本では食事における「肉」のステイタスが高いですからねぇ。
味もなかなかのもので、ちゃんと濃い味なのに、重くないのが不思議。
やはり、真っ青な空の下で食べている気分的なものも大きいんでしょうか。
カットされたタンドーリチキンが入っているタイプのカレーもあり、こちらも絶品。
やっぱりアメリカといえば肉料理やね。インド料理ですけど。
「旅先ではその土地のものを食べるのが一番。」とよく言います。
もちろん、
「その土地でとれた新鮮な食材が一番おいしい。」
という意味もあるのですが、ちょっと視点を変えると、
「その土地の料理を食べると、料理そのものの味だけでなく、その土地の文化も一緒に味わえる。」
とも言えるでしょう。
アメリカは合衆国。
世界中の国から移住してきた人々が自国の文化と伝統を受け継ぎながら、
国際的に通用する形にアレンジしてきた多種多様な文化が共存しています。
日本料理もしかり、インド料理もしかり、タイ料理もしかり。
その中でも特に、
カレーという食べ物は、それぞれの地域の独自性と国際性のバランスをどう取っていくかで、
如何様にも進化できる食べ物なのだ、ということをLAで私は知りました。
合衆国という独特の国柄で言えば、
このカレーこそがLAという土地の文化を象徴する食べ物の一つだと言えるのかもしれません。
さて、
インドカレー、タイカレーの浸透度合いに比べると、日本式カレーライスの国際化はまだまだこれから。
2010年夏の「Coco壱番屋(ココイチ)」LA進出で一気に火がつくのか?
はたまた・・・
いや、間違いなく、日本式カレーライスは今、国際的ブレイクの前夜であると断言しましょう。
日本発のアニメやマンガに世界の人々が熱狂するのと同じように、
日本式カレーライスのポテンシャルに世界の人々が驚愕する日は、
もうそこまで来ているのです。
⇒「India's Oven」HPIndia's OvenNeighborhood: West Los Angeles
1896 Westwood Blvd
Los Angeles, CA 90025
(310) 475-3900
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関連ランキング:インド料理 | ビバリー・ヒルズ
テーマ:カレー - ジャンル:グルメ
「yelp」で変わった店を発見。
「カウボーイズ・アンド・ターバンズ」?しかも、口コミ評価が異常に高い!!
一体どういう事か確かめねば!
・・・ということで行ってきました「Cowboys & Turbans」。

ハリウッドの「El Rey Theater」と同じ建物。
ここは様々なアーティストのライブなどが行なわれる劇場で、
コーネリアスなんかもここでライブをやったのだとか。

店のマークがイカしてますね。

店はとても小さく、テイクアウトメインのファストフード風。
ただし店の外にもテーブルがあり、そちらで食事することができます。
店内の厨房にはメキシコ系とインド系の店員の姿…看板に偽りなしですね(笑)。
・・・と、ここまで読んで勘のいい方はどういうメニューがあるのか想像がついたかも知れません。
そう、
「カウボーイズ・アンド・ターバンズ」とは、
「タコスやサルサなどのアメリカン・エスニックと、
カレーやマサラなどのアジアン・エスニックが融合した、
合衆国ならではのファストフード店」だったのです!
…と書くと大袈裟に聞こえますが、内容は至ってシンプル。
どれも「なるほど」と思わせるアイデアです。
tandoori tacos (chicken) $5
tandoori burritos (fish) $8どうです?美味しそうでしょ?
そして楽しいのは、豊富なディップ用のソース。

・マサラソース
・激辛マサラソース
・サルサソース
・ホットチリソース
・ハラペーニョのピクルス
・黄色い唐辛子
・マンゴソース
いろいろつけて食べるだけで飽きませんね。
chicken tikka masala $7お、これはカレーですね。
バスマティライス付きです。
これにもいろんなソース使って楽しみました。
これはなかなか美味しい+楽しい。ファストフードと言ってもどうやら店舗はここ一つのようで、
LAでもその存在を知る者はそう多くない様子。
「yelp」のユーザー書き込みでも、
「斬新で良いアイデア。どうしてチェーン展開しないのか?」
という意見があるほど。
言ってみれば穴場。
日本でやっても受けるのでは?
とか考えて、はたとメニューに目をやると、
ここであることに気づきました。

それぞれのメニューの右上にある「TM」の文字。
うわ! 商標登録してる~。
さすがアメリカ。
ターバン巻いたカウボーイ侮りがたし。
Cowboys & Turbans(カウボーイズ・アンド・ターバンズ、メキシコ×インド風ファストフード)
Neighborhood: Mid-City West
5515 Wilshire Blvd
Los Angeles, CA 90036
(323) 936-7070
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関連ランキング:インドカレー | ハリウッド/ウエスト・ハリウッド
リトル京都とも言われるWest LAの日本人ストリート、ソーテル(Sawtelle)。
ここには日本人が日本語で生活するのに困らないだけのあらゆるものが揃っています。
日本食材の「スーパーNijiya」、
日本の本屋「旭屋」、
日本から来たシュークリームカフェ「ビアードパパ」、
そしてLAサブカルチャーの発信地「Giant Robot」、
などなど。
飲食店もラーメン屋からカラオケバーまであり、
カレーに限っても、
この特集で紹介した「Hurry Curry of Tokyo」「Curry House」「Sawtelle Kitchen」の三軒がひしめいています。
日本人にとってなかなか重宝する街・・・であることには違いないのですが、
かといって落とし穴がないわけではありません。
「Hurry Curry of Tokyo」と同じ建物に「Blue Marlin」という店があります。
一瞬イタリア料理屋?といった店構えですが、実は「日本風洋食屋」。
そう、「Sawtelle Kitchen」と同じジャンルの店です。
アメリカの食べログこと「Yelp」では星四つという高得点を打ち出し、
店内も満席状態。
ここは行っておかなければ・・・と思うのが人情。
しかし、もしあなたが「LAの食をレポートする」などといった特殊な目的を持たず、
ただ純粋に「LAを楽しみたい」という観光客であったならば、
まずこのレポートを読んで思いとどまったほうが賢明かも知れませんよ。
ヨットハーバーをイメージさせる青と白の店内はほぼ満席。
しかし、日本人の姿はほとんどありません。
これは重要な伏線ですよ。
床にはスパゲティがからみついたままのフォークが落ちていますが、誰も気に留めていないようです。
インテリアかしら???
日本風洋食屋(しかもリトル京都内の)なので、ビールは日本のものが頼めます。
すかさずSAPPOROの生を注文。
日本で飲むのと味は違うのかな?と思いながら。
しばらく待って、来ました!生ビール!!!
・・・おや、味どころか、見た目からして日本の生ビールとは違いますよ?
だって、白い泡がゼロですもん。
珍しいな・・・と思って一口。
うわ。苦い。
泡なし、極ニガ生ビール・・・・って、
日米の違いな訳ないやん!!
いちおう店員を呼ぶ。
「・・・これ、生ビールですよね。」
日系人店員「はい。 ・・・?」
「泡、ないですけど。」
店員「あぁ。そうですね。うーん・・・」
って・・・
単にサーバーの洗浄不足と、温度管理&ガス圧管理ができてないだけやんか!取り替えてくれるといわれたけど、管理不足のサーバーから何度がんばっても泡が出ることはない。
そんなことは(いちおうキリンドラフトマネージャー認定の)私でもわかるよー!!
ってことで瓶ビールに変更。

うん、これは美味しい。
しかし、あんな生出されたらビールメーカーもたまらんなぁ。
ちょこちょことフードを注文。

サラダ。

カラマリ。

何かしらのフライ。

「ダイナマイト」というメニュー。
そして・・・
ハンバーグカレー $13.00鉄鍋にのっています。
お味は・・・うーん。
カレーのように見えるが・・・なんだかカレーではないような・・・
辛目のミートソースのような・・・
でも「Hurry Curry of Tokyo」のカレーのように狙って作った味ではなく、
さっきの生ビールのように予期せず出来た味のような・・・
まずくて食えないことはないけど・・・
やはりね。
日本人客がいないって、こういうことだったんだ。
でも白人の方々は、うまいうまい言って(英語で)満足げですよ。
なるほどね・・・
日本人には理解できない、こっちの人々に受けるような味のアレンジなのかもしれないな・・・
と、一度は考えたものの、
相変わらず床に落ちたフォーク(パスタつき)と、
泡のない生ビールを見るにつけ・・・
すくなくとも(絶対的な意味で)レベルの高い店ではないよな・・・としか思えない。
それでも大繁盛。それでもYelpで高得点。
まったくアメリカって国は・・・。
と、店を出て、唯一うれしかったことがひとつ。
駐車場を出る4WDの車を運転している見覚えのある顔・・・
・・・!
ソニー千葉!!!
千葉真一さんじゃないですかぁ!!もちろん、千葉さんがこの店の客であるわけはなく、隣の焼肉屋の常連とのこと。
この日はご家族ディナーのようでした。
ハリウッドスターもやってくるソーテルの街。
便利で楽しい街ですが、白人人気のお店の罠にだけは、ご注意を。
(教訓多すぎて、店の外観撮るの忘れちゃいました。)
Blue Marlin(ブルーマーリン、日本風洋食屋)
2121 Sawtelle Blvd
Los Angeles, CA 90025
(310) 445-2522
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LAに行ったら是非一度行ってみたかった店。
それは・・・
「全米唯一のメイド喫茶」
2008年4月、ロサンゼルスのすぐそば、カルバーシティにオープンしたこの店はしかし、
アキバのメイド喫茶とはちょっと趣が異なるようです。
アキバ特有の「イケナイ」雰囲気は皆無。
それどころか、とてもおしゃれでスタイリッシュで洗練された空間が広がっています。
店名の「Royal/T」とは「The Royal Treatment(王室のもてなし)」の意味。
ここは、ARTとメイド喫茶が融合したとてもCoolな店なのです。

広大なギャラリー空間。
日本発のポップカルチャー、
「MANGA」「ANIME」「KAWAII」そして「フィギュア」にまつわる展示がずらり。



ポップスター村上隆も!

999まで!

どうやら熱狂的なコレクターであるオーナー Susan Hancock が自らのコレクションを展示したギャラリーなのだとか。
中にはグッズ販売のショップも。

日本から集めたコレクターグッズだけでなく、
オリジナル商品や、日本には流通しないレアキャラクターものまでバリエーション豊か。

ここだけでもまる一日つぶせそう。
・・・いやいや、それではいけませんね。
肝心のメイドカフェはギャラリーのはるか奥。

このスケール感が伝わるでしょうか。

日本人のメイドさんたち。
そしてグレーに染めた鬼太郎ヘアの男性店員。
しかし何故でしょう。とてもスタイリッシュ。

客もいわゆる日本で言う「オタク系ファッション」の人は皆無。
パリッと洗練された身なりの客ばかりです。
・・・・そう、この店に来て確信しました。
日本国内では依然社会の風当たりが強い「日陰カルチャー」である「オタク文化」。
しかし、一歩国境を越えてみれば、「Japan」が発信する「OTAKU Culture」は、
最高にCoolで、憧れやRespectの対象ですらある「World Major」な文化なのです!(滞在中ハリウッドの一番いい映画館でかかっていた新作映画が「エヴァンゲリオン」だったりもするんです。)
そのSuper Coolな「OTAKU Culture」への憧れがこの店を生み、この店に客を集めているのです!
まだ日陰にいる日本のオタクたちよ!
覚醒せよ!!とか考えているうちにメイドさんがやって来ました。

・・・注文しましょう。
メニューはなかなか幅広く、レストランとしても十分使える内容。

ハンバーガーやマフィンといったカフェメニューだけでなく、
ステーキ、カレーにうな丼、マグロのたたきに茶そばに味噌チキン・・・それに日本酒までありますよ。
Kyoto Sunset Tea
Megami Sencha お茶のネーミングがすごいですね。
Kobe Beef “Hambagu” $12 アメリカで「Kobe Beef」といえば高級牛肉の代名詞。
・・・といっても日本で言う厳密な意味での「神戸牛」ではなく、
日本の神戸牛をアメリカに輸入し、アメリカの牧場で育てたものが多いようです。
しかし、このハンバーガーおいしい!
牛肉もさることながら・・・ハンバーガーは本場ですからね。
お勧めです。
そして、やはりはずせないのはこのメニュー。
Royal/T Curry $9ホームメイドスタイルのカレーライス。
肉はチキンとビーフから選択できます。

こくまろ~な感じのカレーソース。
肉のほか、ジャガイモとニンジンが入っていますね。
辛さはそれほどでもなく、中辛くらいでしょうか。

そしてさすがオシャレLAというべきか、ライスは健康志向のブラウンライス。
こうしてみると、カレーライスというモノも
Japan Cultureのひとつのピースなんだということがよくわかりますね。
マンガ、アニメ、そしてカレーライスを発信する国からやってきた自分をちょっと誇らしく感じて、
なんともいえない清々しさを覚えてしまいます。
・・・お手洗いにいこうと、建物の裏側に回ってびっくり。
う、裏側にもまだギャラリー空間が!!
どれだけでかいねん!!!聞くところによると、この店はアート系のイベントや、
アニメ、映画のスクリーニングイベントなどにもよく用いられているのだそう。
イベント、ギャラリー、ショップ、さまざまに楽しみどころがあり、
しかも食事も非常にクオリティが高いこの店、
メイドカフェということを除外しても十分に行く価値のあるポイントです。
でもやっぱり、
「わざわざロサンゼルスまで行って、メイド喫茶行ってきた。」っていう話の掴みがCoolじゃないですか!!!
最後にもうひとつ、アメリカっぽいサプライズが。

これって・・・弾丸の痕ですか???
⇒「Royal/T」HPRoyal/T(ロイヤルティー、ギャラリー&メイドカフェ)
8910 Washington Blvd
Culver City, CA 90232
T:310 559 6300
F:310 559 6633
Hours:10am - 10pm daily
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