こんにちは。
料金プラングループの坂中(@_yu_sakana)です。
弊グループでは今年、新卒社員1名・中途社員1名の計2名が新しくジョインし、開発者5人のグループとなりました。
実は自分も2023年の新卒1年目で料金プランチーム(現料金プラングループ)に配属されました。
料金ドメインは、会計などの知識が前提で組まれているなど複雑で覚えることも多く、正直オンボーディング後も知識不足で悩んでいた時期がありました。
今回の記事では、新メンバーがオンボーディングを通じて必要な知識を習得できるために、コミュニケーション面でいくつか仕組みの改善を行ったのでその紹介をします。
この記事は、kubell Advent Calendarの16日目です。
チームのオンボーディングについて
料金プラングループの一般的なオンボーディング期間は2ヶ月ほどで流れは以下のようになっています。
各種開発に使用するサービスの稟議申請
開発環境構築
ウェルカムタスク(3〜4チケット)
稟議申請や開発環境構築については、大半がドキュメント・手順化がされておりその通りに進めることで完了するものとなっています。
ウェルカムタスクについては、料金プラングループで管理している領域を広く触ることができるように、積まれている保守チケットから見繕っています。
課題
新メンバー視点
ウェルカムタスクの対応時に、新メンバーには以下のような課題があると考えていました。
- 心理的安全性の壁: メンバーとの接点が少ない状態では話しかけづらく、「こんなこと聞いていいのかな」と躊躇してしまう
- ドメインの複雑さ: 料金ドメインという特殊な領域のため、歴史的背景による実装も多く初見でコードを読み解くハードルが高い
- 質問のタイミングがわからない: 一部グループメンバーが地方在住ということもあり非同期コミュニケーションが大半で、いつ・誰に聞けばいいか迷う
特に「ドメインの複雑さ」に関して、Claude CodeなどAIの利活用が推進している現在ですが巨大なリポジトリのため、なかなか期待した出力が返ってきていない状態です。 そのため、現状では既存メンバーに聞くことが解決への近道となっています。
受け入れ側視点
受け入れ側にも課題がありました。
- オンボーディングの状況が掴みづらい: 朝会での新メンバーの報告がベースになるため、リアルタイムの進捗が見えにくい
- フォローのタイミングが難しい: 新メンバーの性格や状況が掴みきれず、いつ手を差し伸べるべきか判断しづらい
取り組み
こういった課題を解決するため、「聞きやすい・気軽に相談できる」環境を目指し主に4つの取り組みを行いました。
| 取り組み | 主に解決する課題 |
|---|---|
| 新メンバー朝会 | 質問のタイミング、状況把握 |
| Gatherの積極的利用 | フォローのタイミング |
| 振り返り改善 | 心理的安全性、チームの違和感検知 |
| 開発雑談 | 心理的安全性、AI活用 |
取り組み①: 新メンバー朝会
チームの朝会とは別に、新メンバー向けの朝会をチームの朝会の前の15分開催しています。 基本的な参加者は、エルダーと新人メンバーとなっています。
朝会ですることは3つです。
前営業日の予定に対する実績を確認する
本日の予定を確認する
困り事や相談事、一緒にやりたいワークなどがあれば言う
良かった点は以下です。
- 固定の場があることで相談のハードルが下がる: 「次の朝会で聞こう」と思えるだけで安心感が生まれる
- リスクの早期キャッチアップ: 詰まっている箇所や不安を早めに拾えるので、手戻りや長時間の停滞を防げる
- 受け入れ側のメリット: 進捗が見えやすくなり、適切なタイミングでフォローをしやすい
取り組み②: Gather
料金プラングループでは、バーチャルオフィスツール「Gather」を積極的に利用しています。
主にチーム内での朝会や雑談、質問をするために利用しており、その他MTGや他チームが参加する定例に関してはGoogle Meetと使い分けをしています。


Gatherを積極的に利用して良かった点は以下です。
- 「ちょっといいですか」が言いやすい: 物理的に近くにいる感覚で、気軽に声をかけられる
- チーム側のメリット: Chatworkで長文を書くより、口頭でサッと解決できるケースが増えた
取り組み③: 振り返りの改善
チーム内の振り返りは週に1度、1時間枠でWin/Learn/Tryフレームワークを用いて行っていました。
Win/Learn/Tryはそのスプリントで達成した成果や完了した作業をベースに振り返るフレームワークです。
ポジティブな振り返りができる一方で、KPTのProblemのようにリスクやモヤっとしていることを表明する場がなく、チームの違和感を検知しづらいという課題がありました。
そこで、Win/Learn/Tryに独自にProblem枠を追加し、「モヤつき」や「思ったこと」を表明できるように改善しました。

この改善でよかった点は以下です。
- 新メンバーだけではなく、既存メンバーも思っていたことを素直に発信できるようになった
- ちょっとした「モヤつき」から、具体的な改善アクションにつながった
- 特定メンバーへの負担集中など、見えづらかった問題を早期に検知できるようになった
取り組み④: 開発雑談の設立
これまで開発メンバーがざっくばらんに今プライベートで使っているツールや技術について話す機会がありませんでした。 特にClaude CodeなどのAI利活用については、会社として推進しているものの、チームとしては浸透しておらず各メンバーが独自に活用している状態でした
そのため、最近触っている技術やツールの話、キャリアや目標の相談など、業務から少し離れた話題を気軽に共有する場を週に1度、30分の場を設けるようにしました。

この取り組みで良かった点は以下です。
- 業務外の話ができる場ができた: 普段の業務では話しづらい雑談や相談ができ、心理的安全性の向上に寄与
- 最近の技術のキャッチアップができる場になった: 特にAI利活用については、各メンバーで挑戦したことを話す場になった
- 新メンバーも会話に参加しやすい: 業務の進捗報告ではないので、疎外感なく気軽に会話に入れる
結果どうだったか
実際にオンボーディングを受けたメンバーからは以下のようなフィードバックをもらいました。
Good
新メンバー朝会: 1日以上詰まることがないのに加えて、1on1でやっていたので人数が多い場だと聞きづらいことも聞きやすかったのが良かった
Gather活用: リモートワーク経験が浅くいきなり非同期コミュニケーション主体で仕事を進めることに難しさを覚えていたので、チャットで拾いきれなかった情報をGatherでさくっと聞いてカバーできるのが良いなと感じた
振り返り改善: もやつきを出していいという前提を明示したことで、言語化できていない不安もとりあえず出せてかなり助かってる
More
- チームイベントについて、MTGに入ってから開催理由を聞くことが多かった。事前にまとまっていると嬉しい
- タスクの進行状況について、Jiraチケットなどで管理されているとお互いに検査し合えるのでよさそう
まとめ
今回は新メンバーのオンボーディング時に「相談しやすい」「チームとしても詰まったところをすぐにフォローできる」環境を意識した改善を紹介しました。 結果的に、振り返り改善などチーム全体としても意見を言いやすい、相談しやすい環境になったと思った改善となりました。 このほかにも、積極的にチームビルディングなどを行いお互いの仕事のスタイルや性格を深く知れたとても良い1年でした。
一方、タスクの進行状況の把握・ドメイン知識の理解を深めるための施策などは未だ課題となっているので、今後挑戦していきます。
明日は25新卒の中川さん(@nkgw-dev)と、僕の所属している料金プラングループのエンジニアリングマネージャー久村さん(@hisamura333)です🎉🎉🎉