
上映時間は長く見ごたえもあり、各俳優の演技もよい。雰囲気もなかなか。
ただ、ラストが気に入らないという……
あらすじ
田原という男から身の回りで起きている超常現象のような出来事について相談を受けたオカルトライターの野崎。早速、霊媒師の血を引くキャバ嬢・真琴と調査を始めるが、田原家に憑いている“何か”は想像を超えて強力なものだと判明する。やがて、霊的攻撃による死傷者が続出し、真琴の姉で日本最強の霊媒師・琴子が動き出す。
キャスト
野崎和浩:岡田准一
田原秀樹:妻夫木聡
田原香奈:黒木華
田原知紗:志田愛珠
比嘉真琴:小松菜奈(幼少期:田川也実)
比嘉琴子:松たか子(青年期:奥村佳恵)
津田大吾:青木崇高
高梨重明:太賀
逢坂セツ子:柴田理恵
「呼ばれてしもてん、わたし悪い子やから」
「呼ばれてしもたら逃げられへん、ぜったい」
「怖いん?秀樹も呼ばれるで、きっと。だって、あんた、うそつきやから」
秀樹の脳裏に子どものころの知紗の声がよみがえる‥‥
どいつもこいつも心の中にふつふつと煮えたぎる暗く重い感情が蠢いている。
秀樹は、現実にそこにいる子どもと妻の姿は目に入らず、ブログ上の良き夫、父親を演じている自分の姿に酔っている自己中の男。
香奈も別の優しい男と結ばれていれば、悲劇を迎えることもなかったのであろうが、秀樹に見初められたがゆえに、子どもの頃、母親に植え付けられた負の感情が表に出てきてしまう。
秀樹はおそらく、自分が優位にたち、意のままに操れる女性を探していたのだ。
そんな秀樹との結婚生活に疲れ、娘の知紗にも目がいかなくなっていた。そして、そこに秀樹の友人、津田がそっと入り込んでくる‥‥
人間には弱い心が宿っているとは言え、ほんとクズばっかだな。
ホラー的な見どころとしては、姿の見えない”あれ”の存在。
秀樹の同僚か後輩の高梨が、何故か犠牲になる。
その後、柴田理恵扮する逢坂セツ子が出てきて食堂での凄惨な出来事。
結局、秀樹も香奈も”あれ”にやられてしまう。
そして、クライマックス。
日本中から霊能者軍団が呼び集められるものの、けっこうな数が”あれ”に殺される。で、最後の秀樹らのマンションでの除霊シーン。スペクタクル感満載で迫力があり、なかなか良い。
最後は、子どもの産めない真琴と野崎が引き取るのであろう。
野崎は昔付き合っていた女性に堕胎させた負い目があり、真琴は子どもが産めないがゆえに知紗に執着するのだろうが、それでもなぜあそこまで知紗に入れ込むようになれるのか少し納得がいかない。
所詮、知紗は”あれ”を呼び込んでしまう禍々しさの根源。いずれ災いをもたらすのでは。
最後のシーンがオムライスの国でハッピーエンドのように見えるが、決してハッピーエンドなどではないし、ハッピーエンドであったとしても、あのような映像で終わってしまったことによって、そこまで積み上げてきたホラーとしての物語が台無しになってしまったと思う。
なんか、個人的には惜しいな~って感じです。