Chuo University
Faculty of Commerce
Both in the theoretical and applied literature of finance the difference in yield-to-maturity between corporate bonds and government bonds has been used as a measure of the risk of the former over the latter. While this approach has... more
Japan was hit by the Japanese and US financial tsunamis. There are two hypotheses by using the number of bankruptcy and profit decreases. The Japanese tsunami damaged the financial industry, while the US tsunami did the manufacturing... more
This paper investigates the phonetic features of vowels with a diacritic for voiced obstruents (dakuten) in Japanese, which are phonologically and orthographically nonstandard but often observed recently in informal linguistic media.... more
本稿は、2019年8月10日に行なった講義のレジュメである。... more
Many myths about masculinity are surely untrue, so they are just myths. But some are not untrue, so they are kind of social reality that male power have constructed and is reconstructing. Pornography is both means with which male power... more
戦後における憲法学界は平等権を軽視する傾向があった。逆説的なことに、左派護憲派の憲法学者(男性)にとくにそういう傾向が強い。そのような平等権認識は基本的に、同一なものは同一に扱い、異なったものは異なったものとして扱うという形式的平等論、アリストテレス的平等論にもとづいている。キャサリン・マッキノンが定式化した実体的平等論を手がかりにして、戦後の一時期に盛り上がってその後定説が確立されるとともに衰退した平等論争を改めて振り返り、その本来の解決方向を指し示す。
マルクスの『資本論』に対するエンゲルスの貢献はおおむね、2巻、3巻の編集者としてのそれに限定されて論じられがちである。マルクスの『資本論』形成史におけるエンゲルスの理論的貢献は総じて無視されるか、著しく過小評価されている。しかし、誤解を恐れずに言えば、われわれの知る『資本論』があのような重厚な形で結実したのは、何よりも若きエンゲルスが書いた名著『イギリスにおける労働者階級の状態』という高い峰が存在したからこそなのである。本稿では、とりわけ『資本論』の労働日論と蓄積論(とりわけ... more
本稿は2010年に『論文・資料集』第10号に掲載された論文(一部加筆修正)。『季刊セクシュアリティ』という老舗の性教育系の雑誌に、セックスワーク論に基づく巻頭論文が配置された事態をめぐって、雑誌としての編集上の問題点だけでなく、セックスワーク論が何ゆえ間違いなのかについて、「性的人格権」と「性的平等権」という2つの権利概念にもとづいて詳細に明らかにするとともに、川畑智子氏の巻頭論文の支離滅裂さについて全面的に批判。この問題について書かれた、おそらく日本で最も長い論文。
In 2011 Eric Hobsbawm published his final book: How to Change the World. In it Hobsbawm take almost no account of Russian Marxists (excepting Lenin), who are most important for understanding the history of Marxism after Marx’s death. Even... more
『唯物論研究年誌』第4号(1999年)に掲載されたもの。戦争中の性暴力問題のひどさがメディアや研究者や国連などによってしばしば取り上げられるが、それはたいてい戦争という異常事態における異常な事件として認識されがちである。しかし、クラウゼヴィッツが言うように、戦争は別の手段をもってする平時の政治の継続なのであり、同じことは性暴力のような現象についても言える。戦前の日本において、平時にすでに性暴力や売買春などが蔓延していたからこそ、それは戦場でのレイプや慰安婦制度としてより集中的... more
マルクスの経済学を学ぶ方法にはいくつかのアプローチがある。『資本論』のように、「商品・貨幣」から開始して資本の全体像を順番に解説していく場合や、マルクスの同時代人や理論的先行者(スミスやリカード)との関係を考察することを通じて、マルクスの経済学の特質に迫ることもできる。あるいは、現代のさまざまな経済現象を取り上げて、それを『資本論』の理論ツールを使って解明することで学ぶこともできる。ここでは、マルクス自身の理論形成史を前期マルクスから後期マルクスまでの過程をたどることで、マル... more
トロツキーが1920年代後半以降にスターリン=ブハーリンの一国社会主義論を批判したことはよく知られている。しかし、その批判には2つの異なった側面があった。1つは、世界革命と切り離して一国だけで社会主義を建設しきることができるという議論に対する批判であり、2つ目は、世界市場と切り離して、ロシア一国の経済的資源だけで高度な社会主義が建設することができるという議論に対する批判である。トロツキーはこの2つの側面を共に批判するようになるのだが、この2つは同時に主張されたのでも、同程度に... more
2019年10月29日に東京外語大学で行なった講義のレジュメ。売買春問題をめぐるさまざまな立場、政策、アプローチについて整理するとともに、北欧モデルの可能性について簡単に明らかにした。2019年11月26日に一部加筆修正。
2017年11月に日本で開催された1917年革命100周年の記念シンポジウムにおける報告。ロシア革命は、その巨大な規模、その地理的影響、長期的な歴史的インパクトなどの点で、18世紀のフランス革命や1848~49年革命などをはるかに凌駕する一個の世界革命、より正確には、100年にわたる時代の流れをつくり出したという意味で「世界史的革命」であったことを明らかにする。この歴史的インパクトは、1968年革命においてついには欧米中心諸国にまで達するが、そこでの敗北を通じて衰退期に入った... more
マルクスの『資本論』では、資本主義の発展とともに労働者はますます隷属的で貧困になり「資本の専制」が完成していくという叙述と並んで(従属深化説)、それとは反対に、資本主義の発展とともに労働者階級の数が増え、その団結力が増し、やがて収奪者を収奪する時がくるという叙述が存在する(並行発展説)。この「アポリア」は、どちらも後にマルクスの信奉者たちを鼓舞する役割を果たしたが、理論的に媒介される必要がある。その一つの試みを提示する。マルクス生誕200周年を記念して『科学的社会主義』に書い... more
1920年代にロシアのすぐれた経済学者コンドラチェフは、約50年周期の「大循環」の存在を統計的に示すとともに、その物質的基盤を長期的な償却期間を持った基礎的資本財(インフラストラクチュア)に見出した。これは一般に「長期波動」論として知られる。しかし、コンドラチェフが長期波動について論じる1年前に、すでにトロツキーはコミンテルン第3回大会において、世界資本主義の約140年のトレンドを分析して、その中に10年周期の景気変動とは異なる、大きな成長率の変化をともなった「諸段階」を見出... more