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岡山中学校 理科 過去問解説 2025年度|全問解説|論理的思考と計算の応用


大問1:生物総合(植物の成長・動物の発生)

インゲンマメの発芽から、メダカの飼育、ヒトの誕生まで、「生命のつながり」をテーマにした総合問題です。基本的な知識を問う問題が多いですが、実験条件の制御や、図を用いた理解度が試されています。

問1(発芽の条件)

【考え方】 種子が発芽するために必要な3つの条件を思い出しましょう。

  1. 空気
  2. 適当な温度

光や肥料(土)は、発芽した後の成長には必要ですが、発芽そのものには必要ありません。 選択肢の中で、これら3つの条件がそろっているものを選びます。

  • ア:かわいた脱脂綿 → 水がないので×。
  • イ:しめった脱脂綿(水・空気あり)、あたたかい場所(温度あり) →
  • ウ:冷蔵庫 → 温度が低すぎるので×。
  • エ:冷蔵庫 → 温度が低すぎるので×。
  • オ:水の中にしずめる → 空気(酸素)が不足するので×。

【解答】

問2(種子の栄養分)

【考え方】 インゲンマメの種子の「子葉」には、発芽・成長のための栄養分が蓄えられています。主な栄養分はデンプンです。 デンプンがあるかどうかを調べるには、ヨウ素液を使います。デンプンとヨウ素液が反応すると、色は青むらさき色に変化します。

【整理表:栄養分の検出反応】

調べるもの 試薬 反応色
デンプン ヨウ素液 青むらさき色
酸性・アルカリ性 BTB溶液 黄・緑・青

【解答】

問3(メダカの飼育とオスメスの区別)

【考え方】 ① オスとメスの区別 メダカのオスとメスは「ひれ」の形で区別します。

  • 背びれ:オスには切れ込みがある。メスにはない。
  • 尻びれ:オスは大きく平行四辺形に近い。メスは小さく三角形に近い。

問題の図(※一般的なメダカの図に基づく)において、背びれに切れ込みがあり、尻びれが大きい方がオスです。ここではメダカⅡがオスに該当します。

② 水槽の水(水道水 vs 池の水)

  • 水道水:消毒用の塩素(カルキ)が含まれているため、くみ置きして塩素を抜く必要があります。微生物はほとんどいません。
  • 池の水:メダカの餌となる微小な生物(プランクトンなど)が含まれています。

実験の手順4で、水槽B(池の水)は「えさを2日に1回」と回数を減らしてもよい理由は、水中に自然の餌があるからです。

【解答】 ク(メダカⅡ、理由Ⅳ)

問4(発生の順序)

【考え方】 受精卵が成長していく過程(発生)の正しい順序を考えます。

  1. 受精卵(細胞分裂が始まる)
  2. 体ができ始める
  3. 目がはっきりしてくる、心臓が動き出す
  4. 孵化(ふか)する

細胞の数が増え、徐々に魚の形になっていく様子を選びます。

【解答】

問5(カエルの卵)

【達人の視点】 生き物によって卵の形は特徴的です。

  • メダカ:球形で、くっつくための毛がある。
  • カエル:透明な寒天質に包まれた球形で、黒っぽい色をしている(ひも状や塊状)。
  • ニワトリ:硬い殻(石灰質)がある。

選択肢の中から、寒天質に包まれた黒い球形の卵を選びます。

【解答】

問6(ヘチマの花)

【考え方】 ヘチマは、一つの株に「雄花(おばな)」と「雌花(めばな)」が別々に咲きます。

  • 雄花:花粉を出すおしべがある。花の根元は膨らんでいない。
  • 雌花:花粉を受けるめしべがある。花の根元に子房(膨らみ=将来の実になる部分)がある。

花の根元がひょうたん型に膨らんでいるものを選びます。

【解答】

問7(ヒトの胎児と胎盤)

【考え方】 ヒトの胎児は、母親の子宮の中で育ちます。

  • A(へその緒):胎児と胎盤をつなぐ管。血管が通っている。
  • B(胎盤):子宮の壁に作られる器官。ここで母親の血液と胎児の血液の間で、酸素や栄養分、二酸化炭素や不要物の交換が行われます。

選択肢エ「Bはたいばんで、胎児から不要物を受け取るはたらきがある」が正しい記述です。胎盤は、母親から栄養・酸素をもらい、胎児から不要物・二酸化炭素を渡す場所です。

【解答】

問8(へその緒の血液)

【考え方】 へその緒の中を流れているのは、胎児自身の血液です。 母親の血液と胎児の血液は、胎盤で薄い膜を隔てて接していますが、直接混ざり合うことはありません。混ざってしまうと、血液型の不適合などが起きて危険だからです。物質の交換だけを行っています。

【解答】

問9(妊娠期間と胎生)

【考え方】 ヒトの妊娠期間(受精から誕生まで)は、約266日と言われています。最終月経から数える方法(約280日)もありますが、選択肢の中では約270日(十月十日:とつきとおか)が最も適切です。

また、ヒトのように親の体内で一定期間育ってから生まれる生まれ方を胎生(たいせい)といいます。これは哺乳類の特徴です。 選択肢の動物を分類します。

  • ア クジラ(哺乳類・胎生)
  • イ サケ(魚類・卵生)
  • ウ ツバメ(鳥類・卵生)
  • エ ウサギ(哺乳類・胎生)
  • オ ゾウ(哺乳類・胎生)
  • カ カメ(爬虫類・卵生)

【解答】 (8) ウ (9) ア、エ、オ


大問2:熱と物質の変化(物理)

ものの温まり方(熱膨張・対流)、状態変化、そして金属の熱膨張(バイメタル)に関する実験問題です。目に見えない粒子や分子の動きをイメージすることが大切です。

問1(気体と液体の熱膨張)

【考え方】 物質は温められると体積が増えます(熱膨張)。一般に、その増え方(膨張率)の大きさは、 気体 >>> 液体 > 固体 の順に大きいです。気体は液体よりもはるかに大きく膨張します。

  • フラスコA(空気):中の空気が温められて大きく膨張し、ガラス管内の色水を強く押し上げます。
  • フラスコB(水):中の水が温められて少し膨張し、ガラス管内の水位を上げます。

どちらも上昇しますが、空気(気体)の方が膨張の度合いが大きいため、Aの方がBよりも高く上がります。

【解答】

問2(体積変化の実例)

【考え方】 それぞれの現象を熱の理屈で説明します。

  • ア:水が氷になると体積は約1.1倍に増えます(水は例外的な物質)。よって、氷がとけて水になると体積は減るため、あふれません。×
  • イ:へこんだピンポン玉をお湯につけると、中の空気が膨張して元に戻ります。氷水につけても戻りません(むしろさらにへこむ)。×
  • ウ:浮き輪の中の温かい空気が、冷たい水で冷やされて収縮(体積が減る)し、しぼみます。
  • エ:ドライアイス(固体)が気体の二酸化炭素になると、体積は約750倍に激増します。
  • オ:金属のふたを冷やすと収縮して締まるため、余計に開かなくなります。温めると膨張して緩みます。×

【解答】 ウ、エ

問3(対流による熱の移動)

【考え方】 水や空気などの流体は、温められると軽くなり(密度が小さくなり)、上へ移動します。これを対流といいます。

① 水の対流(図2) 冷たい水(下)の上に、熱いお湯(上)を静かに注ぎました。温かい水は軽いため上の方にとどまり、冷たい水と混ざりにくい状態になります。よって、最も温度が高いのは上の部分(A)です。 ※逆にお風呂のように下から温めると、温かい水が上がって全体が混ざります。

② 空気の対流(図3) ストーブで温められた空気は、軽くなって上昇し、天井付近にたまります。よって、最も温度が高くなるのは天井に近い位置(D)です。

【解答】 ① A ② D

問4(蒸発)

【考え方】 液体の水が、沸騰することなく表面からゆっくりと気体の水蒸気になって空気中に出ていく現象を蒸発といいます。 ※沸騰は、液体の内部からも激しく気泡が出る現象です。

【解答】

問5(水から氷への変化)

【考え方】 水が凍って氷になるときの変化のルールは以下の通りです。

  1. 重さ(質量)変わらない。物質そのものの量は増減しません。
  2. 体積大きくなる(約1.1倍)。水を入れたペットボトルを凍らせると膨らむのはこのためです。

【解答】

問6(バイメタルの実験)

【考え方】 2種類の金属を貼り合わせた板(バイメタル)を温めると、「熱膨張しやすい(よく伸びる)」金属の方が長く伸びようとするため、そちらが外側になるように曲がります。

実験結果の分析

  • 鉄 vs 銅 → 「あ」方向(鉄側)に曲がった。
  • 内側が鉄、外側が銅になったということ。
  • つまり、伸びやすさは 銅 > 鉄

  • アルミニウム vs 銅 → 「い」方向(銅側)に曲がった。

  • 内側が銅、外側がアルミになったということ。
  • つまり、伸びやすさは アルミニウム > 銅

これらを合わせると、熱膨張のしやすさは アルミニウム > 銅 > 鉄 の順になります。

① 鉄とアルミニウムの場合 伸びやすさは アルミニウム > 鉄 です。 アルミニウム(右側の金属B)の方がよく伸びるので、アルミニウムが外側になろうとして、左側(鉄の方)へ曲がります。これは「あ」の方向です。

② 膨張のしやすさ順 上の分析通り、アルミニウム > 銅 > 鉄 です。

【解答】 ① あ ② ア

問7(線路の熱膨張計算)

【考え方】 線路が熱でどれくらい伸びるかを計算します。

条件の整理

  • 基準:長さ 1m あたり、温度が 1℃ 上がると 0.012mm 伸びる。
  • 対象のレール:長さ 20m
  • 温度変化:0℃ → 30℃ なので、30℃ 上昇。

計算ステップ

  1. 1℃あたりの伸びを計算 1mで0.012mm伸びるなら、20mではその20倍伸びます。 0.012mm × 20 = 0.24mm (1℃上昇したとき)
  2. 30℃分の伸びを計算 温度が30℃上がるので、さらに30倍します。 0.24mm × 30 = 7.2mm
  3. 単位をメートル(m)に直す 1m = 1000mm なので、mmを1000で割ります。 7.2mm ÷ 1000 = 0.0072m
  4. 全体の長さを求める 元の長さ(20m)に伸びた分を足します。 20m + 0.0072m = 20.0072m
  5. 四捨五入 「小数点第4位を四捨五入して、小数点第3位まで」求めます。 20.0072... → 2を切り捨て。 20.007m

【解答】 20.007m


大問3:気象(天気と水蒸気)

天気図の読み取りから、雲のでき方、そして高度な「フェーン現象」の計算までを含む、気象の総合問題です。特に後半の計算問題は、原理を正しく理解していないと解けない難問です。

問1(梅雨の天気図)

【考え方】 梅雨(つゆ)の時期は、北からの冷たい空気(オホーツク海気団)と、南からの暖かい空気(小笠原気団)が日本列島付近でぶつかり合い、勢力が釣り合って動かない「停滞前線(梅雨前線)」ができます。 東西に細長く伸びる前線が特徴です。

  • ア:温かい空気と冷たい空気がぶつかり合う(停滞前線)。 →
  • イ:夏の気圧配置(南高北低)。
  • ウ:冬の気圧配置(西高東低)。
  • エ:台風の特徴。

【解答】

問2(天気の変化と偏西風)

【考え方】 日本の上空には、一年中、西から東へ向かって強い風(偏西風)が吹いています。 この風に乗って、高気圧や低気圧、雲などは西から東へと移動します。 そのため、西の空(夕焼けが見える方向)が晴れていれば、その晴れの区域が翌日やってくる可能性が高いといえます。

【解答】

問3(風の吹き方)

【考え方】 風は、気圧が高いところから低いところへ向かって吹きます(水が高いところから低いところへ流れるのと同じイメージです)。

  • 風向高気圧から低気圧へ。
  • 天気:低気圧の中心では、空気が集まって上昇気流が起きるため、雲ができやすくになります。

【解答】 イ(高気圧から低気圧、低気圧)

問4(台風の進路予想)

【考え方】 テレビの天気予報で見る台風情報の円の意味を問う問題です。

  • A(実線)予報円。台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲です。台風そのものの大きさではありません。
  • B(赤線)暴風域。平均風速25m/秒以上の激しい風が吹いている(または吹く可能性がある)範囲です。

【解答】 ① オ(予報円) ② ア

問5(水蒸気の変化と計算)

【考え方】 ① 状態変化の具体例 本文中の「下線部A:蒸発(液体→気体)」「下線部B:凝結(気体→液体)」の両方が起きている現象を選びます。

  • オ(湯気)
  • 熱湯から水が蒸発して水蒸気になり(A)、
  • 空気中で冷やされて小さな水滴(湯気)に戻る(B)。 これぞまさに雲ができる原理と同じです。

②(i) 湿度の計算 公式:湿度(%) = (現在の水蒸気量 ÷ その温度での飽和水蒸気量) × 100

  • 気温:25℃
  • 現在の水蒸気量:12.8g
  • 25℃の飽和水蒸気量(表より):23.1g

式:12.8 ÷ 23.1 × 100 = 55.41... 小数第1位を四捨五入して 55%

②(ii) 雲ができる高さ(フェーン現象の計算) ここが合否を分ける難所です。「雲ができる=空気が飽和する(湿度が100%になる)」地点を探します。

  1. 地上の空気の状態
  2. 気温:30℃
  3. 含んでいる水蒸気:17.3g/m³

  4. 何度になれば雲ができるか(露点)を探す

  5. 表を見ると、水蒸気量17.3gが限界(飽和)になる温度は20℃です。
  6. つまり、この空気は20℃まで冷えると雲ができ始めます

  7. 何度下がる必要があるか

  8. 現在30℃なので、20℃になるには 10℃ 下がる必要があります。

  9. 何メートル登ればよいか

  10. 条件より「100m高くなると0.6℃下がる」。
  11. 10℃下がるのに必要な高さは: 10 ÷ 0.6 × 100 = 1666.6... m
  12. つまり、標高 約1667m で雲ができ始めます。

  13. 選択肢の判定

  14. 「どの地点で雲ができているか」= 標高1667m以上の場所を選びます。
  15. ア 金甲山 (403m) ×
  16. イ 六甲山 (931m) ×
  17. ウ 蒜山 (1202m) ×
  18. 大山 (1729m) 〇(1667mより高いので、山頂は雲の中にある)

【解答】 ① オ ②(i) イ (ii) エ


大問4:電気(回路と発熱)

身近な電気の利用から、回路図の読み取り、そして「発熱量」に関する比例計算までが出題されています。問6は、オームの法則の概念を「倍数変化」で捉える力が問われます。

問1(電気を通すもの)

【考え方】 電気を通すもの(導体)を選びます。基本は「金属」と「炭素(鉛筆の芯など)」です。

  • ア 一円玉(アルミニウム) 〇
  • イ ゼムクリップ(鉄) 〇
  • ウ わりばし(木) ×
  • エ タコ糸(綿) ×
  • オ ペットボトルのふた(プラスチック) ×
  • カ えんぴつの芯(黒鉛・粘土) 〇

【解答】 ア、イ、カ

問2(電気の知識)

【考え方】 誤っているものを選びます。

  • ウ:手回し発電機は、回す向きを逆にすると、流れる電流の向きも逆になります。豆電球はどちら向きの電流でも光りますが、発光ダイオード(LED)やモーターなどは向きが変わると光らなかったり回転方向が変わったりします。
  • エ:LED信号機は熱をほとんど出さないため、雪国では雪が溶けずに表面に張り付いて見えなくなるという問題点があります(従来の電球式は熱で雪が溶けた)。よって「雪が多い地域ではLED式が多く使われている」というのは、現状の課題とは逆の記述です(実際は省エネのためにLED化が進んでいますが、雪対策としては工夫が必要という文脈)。この選択肢が誤りと判断されます。

【解答】

問3(電気部品)

【考え方】 電気を一時的に蓄えることができる部品は、コンデンサー(蓄電器)です。 最近の入試でよく出る用語です。

【解答】

問4(ソーラーカー)

【考え方】 ① 方角 日本(北半球)では、太陽はの空を通ります。光電池(ソーラーパネル)に直角に光が当たるようにするには、パネルを南に向ける必要があります。

② 角度 最も効率よく発電するには、太陽光に対してパネルを垂直(90度)にします。

  • 太陽高度:65度(地面と太陽の角度)
  • パネルの角度A:地面に対するパネルの角度
  • 図形的に考えると、< A + 太陽高度 = 90度 > になるとき、光は垂直に当たります。
  • 計算:90 - 65 = 25度

【解答】 ① ウ ② 25度

問5(回路図)

【考え方】 「豆電球は並列」「乾電池は直列」の回路を選びます。

  • 乾電池直列:電池の+と-が順につながっている。
  • 豆電球並列:電流の道筋が枝分かれして、それぞれの電球に独立して流れる。

図の「カ」を見ると、電池は縦に直列につながっており、そこから出た導線が分岐して、2つの電球に別々に電流を流しています。これが正解です。 (※「ウ」は一見似ていますが、電球同士が一本道でつながる直列回路になっています)

【解答】

問6(電流と発熱の計算)

【考え方(超・精細解説)】 「電流の熱作用」に関する計算です。以下の「2乗の法則」を理解しているとスムーズです。

  • 発熱量(上昇温度)電力(電圧 × 電流) に比例する。

基本データ(電池1個・抵抗1本・10分)→ 2.4℃上昇

① 電池の数を変える(抵抗はそのまま)

  • 電池を4個直列にする → 電圧は4倍になります。
  • 抵抗が同じで電圧が4倍になると、押し出す力が4倍なので、流れる電流も4倍になります。
  • 発熱量(電力)= 電圧 × 電流 = 4 × 4 = 16倍
  • 計算: 2.4 × 16 = 38.4 ℃

② 電池と抵抗の数を変える

  • 電池2個直列 → 電圧2倍。
  • 電熱線3本直列 → 抵抗(通りにくさ)3倍。
  • 流れる電流 = 電圧 ÷ 抵抗 = 2 ÷ 3 = 2/3倍
  • 発熱量(電力) = 電圧 × 電流 = 2 × (2/3) = 4/3倍(約1.33倍)
  • 計算: 2.4 × (4 ÷ 3) = 3.2 ℃

③ 電熱線を細くする

  • 導線を細くすると、電気は通りにくくなります(道が狭くなるイメージ)。
  • つまり、抵抗が大きくなります。
  • 抵抗が大きくなると、流れる電流は小さくなります。
  • 電流が減れば、当然発熱量も小さくなります。

【解答】 ① 38.4℃ ② 3.2℃ ③ 小さい


プロ理科講師の総評:合否を分けたポイント

2025年度の岡山中学理科は、基本知識の定着を前提としつつ、「数値を伴う論理的思考力」を強く問う出題でした。

1. 合否を分けた「計算問題」 特に大問3の「雲ができる高さ(フェーン現象)」と、大問4の「電熱線の発熱計算」は、単なる公式暗記では太刀打ちできません。

  • 雲の高さ:飽和水蒸気量表から露点を読み取り、気温減率(100mで0.6℃)を使って高さを逆算するプロセスは、高校地学に近い高度なものです。
  • 発熱計算:オームの法則()と電力()の関係を、「2倍になれば4倍になる」という比例感覚で処理できるかが鍵でした。ここで差がついたはずです。

2. 図やグラフの読み取り メダカの実験や天気図、回路図など、与えられた視覚情報を正確に言語化する力が求められました。特に回路図の「並列・直列」の判別は、一見複雑な配線図を指でたどって整理する訓練が必要です。

3. 今後の対策

  • 「割合」と「比」の強化:理科の計算は算数の力が直結します。特に水溶液の濃度や、今回の発熱計算のような比例関係は、算数として解けるレベルまで習熟しましょう。
  • 「なぜ?」の説明力:選択肢を選ぶだけでなく、「なぜここで雲ができるのか」「なぜ細いと発熱が減るのか」を自分の言葉で説明できるようにしておくと、応用問題にも強くなります。

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【解説のスタンスと免責】 本記事は、中学入試に特化した講師が独自の視点で作成した「学習補助資料」です。学校公式の模範解答ではありませんので、最終的な正誤判断は必ず赤本等でご確認ください。なお、現在は受験指導を最優先としているため、記事内容に関する個別の質問やご指摘への返信は差し控えさせていただいております。ご理解いただけますと幸いです。 ※「著作権」に配慮し、問題文・図版は掲載していません。お手元の過去問集(赤本など)と照らし合わせながらご覧ください。

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