2026-01-18 (Sun)✎
劇団☆新感線は昨年45周年ということで、秋口から暮までの約4か月、チャンピオンまつりと名打って本作の上演がありました。
春に発表されたときから、オールスターキャストだし、これはぜひとも観たいと思い、私は11月末の演舞場に足を運びました。演舞場で新感線を観るのは「薔薇とサムライ2」以来3年ぶりですね。
古田新太を始めとする新感線団員メンバーはもちろんのこと、ゲストスターが、小池栄子、早乙女太一、向井理というのも魅力的ですよね。3人とも、「髑髏城~」に出演されてましたから、新感線でもおなじみの方ばかりです。
まずは題材が「忠臣蔵」ということと、時代は天保というとちょうど昨年の大河ドラマ「べらぼう」でやっていた寛政の改革の時代より50年くらい後でしょうか。それでも歌舞伎など娯楽や贅沢なものは厳しく統制されていたんですね。(歴史にあまり明るくないので細かいところはわからないのですが(^^;)ちょうど「べらぼう」を観ていた時期だったので、背景もよくわかり面白かったです。しかも、闇の歌舞伎って・・・(笑)
この舞台も「とにかく長い」と古田さんとかずっと言ってましたが、ひと幕1時間40分ずつの2幕ものですから確かに長いです(笑)。でもその長さを感じさせぬスピード感と展開は、やはりいつもながら新感線の舞台は本当にエンタメ然としていて、楽しませてくれるなぁと思いました。
ストーリーはきっとまたぶっ飛んだ話だろうなと想像していましたが、亡くなったと思っていた主人公のお父さんが実は健在だったり、二転三転する展開は飽きさせません。歴史上の人物と創作上の人物との絡みのバランスもよくて、やはり中島さんの脚本凄いなと思います。
しかしながら、いつもと同じくパロディが面白い!
新感線の舞台は半分ミュージカルでもあるので納得ですが、まずは今回さとしさんが久々に出ているからなのか、「オペラ座の怪人」が「桶狭間の怪人」として登場したのには爆笑でした。曲風も似せていて、もちろんファントムはさとしさん(昨年お正月明けに「ラブ・ネバー・ダイ」でファントムされてました)。いやはや、可笑しかったです。
ほかにも2幕では「セーラームーン」が登場。タキシード仮面ならぬ陣羽織仮面が早乙女君とか面白すぎ!ちょっととうの立ったセーラームーンたちも可愛かったです(笑)。
で、クライマックスでは新感線の代表作の「髑髏城の七人」の横並びシルエットでの登場シーンが再現され(音楽も)これはテンション上がりますよね。新感線ファンにはたまらない演出だったと思います。
ほかにも私が気づかない新感線ネタがたくさんあったと思いますが、こういうところでより面白さが増して、満足度が高くなる理由の一つでもありますね。
そしてキャストがいいですよね。劇団員は高齢化していて大変とか「薔薇サム」の時も言ってましたが、そこは準劇団員的なゲストがしっかりとフォローしていて、今回も主役は小池栄子です。
実は私は小池さんを生で見るのは初めてでしたが、すごいですね。TVドラマでもかなりテンション高めの役をこなしていますが、舞台ではもう一つ上を行くパワーで、出番も多いし立ち回りがあったりかなり重労働な役を全く手を抜くことなく演じていました。大星由良助を女ながらにどうしても演じたいお破を元気いっぱいに楽しそうに演じきり、間違いなく今回のMVPは彼女だと思います。
そして、ゲスト2の早乙女君は今回彼の女形もお目当ての一つでした(笑)。殺陣の速さと上手さは過去に何度か見ているのでもちろん楽しみでしたが、さすがに女形、綺麗ですね~巣の男性のふるまいに一瞬にして変わるところも見もので面白かったです。
向井君は二役でこちらも真逆の二人を上手く演じていました。何しろ顔が小さくてスタイルが群を抜いて抜群なので立ち姿の綺麗なこと。ハリーポッタも演じていましたが、ここ数年で役の幅が拡がりTVだけで観ているのと違って舞台でも魅せてくれるようになりましたね。
そんな若手ゲストメンバーも大活躍でしたが、やはり重鎮の古田さんの存在感!最近は省エネ芝居とか言って、いかに動かずに芝居をするか、みたいな感じのことを言ってますが(笑)、ちょっとしたしぐさやせりふ回しなど、やはり上手いです。殺陣などは若いときほどのスピードは無理ですから、今のスタンスでいいと思うし、やはり劇団の顔なのでいつまでも頑張ってほしいですよね。
最近はTVでもおなじみの橋本じゅんさんも劇団の芝居に出るのは久々だそうで、「レ・ミゼ」などでお目にかかっているので個人的には久々感はなかったのですが(笑)、確かに新感線の舞台で観るのは「メタル・マクベス」以来かも。相変わらず笑わせるツボが上手いなと思います。
同じ橋本姓のさとしさんはずっとミュージカルで観ているので久々感はありませんでしたが、新感線で観るのはやはり「メタル・マクベス」以来ですね。古巣に帰っての遠山の金さん役を楽しそうに演じてました。よく合ってましたね。
高田さんもいつもよりは少し大人し目の感じでしたが、羽野さんとのお二人の存在感はさすがでした。歌も上手いしね~
ほかのイツメンも随所で大活躍で楽しませてくれて45周年のお祭り舞台として大満足でした。
今回は暮に近いこともあり、1度しか観れなかったので、あとはゲキシネかWOWOWでの放映を観るのが楽しみです。この内容とキャストなら3階席もちょっと値上がりしましたがお得感がありました(笑)。新感線の舞台は観る方も結構体力が要るのですが、やっぱりまた観たくなるんですよね。次に観るのはいつになるかわかりませんが楽しみにしたいと思います。
一昨年、観れなかった「パラサオ」が3月にWOWOWで放映されるとのこと、こちらも楽しみです♪
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
【キャスト】
古田新太・・・弾兵衛
橋本じゅん・・・荒村荒蔵
高田聖子・・・裏華御前(おきた)
粟根まこと・・・橘川橘右衛門
羽野晶紀・・・黒欄太夫(おゆみ)
橋本さとし・・・遠山金四郎
小池栄子・・・お破
早乙女太一・・・橘川夜三郎
向井理・・・真狩天外/藤川采女
木野花・・・月影大御神(映像出演)
【解説】
劇団☆新感線45周年と銘打ったからには「今回は全員集合だな!!」、というどこからともなく降ってきた鶴の一声から始まった本企画。平均年齢五十代後半・初老劇団の日常の話題は、もっぱら健康と良い整体のことばかりですが、まだまだやりたいことはたくさんある!そこで、無茶を承知で各自の体調とスケジュールを熟考し、この度満を持して集結しました!さらに<チャンピオンまつり>と銘打つのはなんと10年ぶり!座付作家・中島かずき書下ろしによる、歌舞伎の名シーンをリスペクトした劇中劇の数々が、主宰・いのう
江戸時代を舞台に、歌舞伎の大名作『忠臣蔵』を上演するために愚かしいほどに芝居作りに情熱を傾け奔走する演劇人を描く本作。そこに、これまで新感線が上演してきた45年分の作品をごった煮したセルフパロディ・セルフオマージュの要素も詰め込みます。
さまざまな特技を持つ濃ゆい役者たちが、次々に登場しては我こそは!と、しのぎを削る芝居合戦を繰り広げます。これぞ<チャンピオンまつり>にふさわしい、笑い満載!歌も踊りも立ち回りも存分に、目まぐるしく展開する極上のエンターテインメントをお届けします。もうこれは、楽しくないわけがない!
芝居好きの、芝居のための、芝居に贈る物語。ぜひ、舞台空間に没入して存分にご堪能ください。
(以上公式サイトより)
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