Apple のスマートフォン ” iPhone ” には、無料で使うことの出来る 5GB 分の iCloud ストレージ領域が用意されています。iCloud は同じ Apple のアカウントに登録した iPhone や iPad などから手軽に写真や動画データを共有する事の出来る非常に便利なクラウドストレージサービスなのですが、今時 5GB 程度では iPhone 自体のバックアップすらままならないことがあります。
追加の iCloud 領域は「iCloud+」という月額制のサブスクリプションサービスとなっていて、50GB(150円 / 月)から最大 12TB(9,000円 / 月)にまで容量を拡張することが可能です。月に 150円程度ならまあいいかと、50GB プランを契約している方も多いでしょう。
iCloud のクライアントソフトは Windows にも用意されていて、iCloud 経由で iPhone や iPad などで撮影した写真やスクリーンショット画像を PC にダウンロードすることが出来るのですが、やや挙動に不安定なところがあり、撮影してから 1日程度経たないと PC にダウンロード出来ないといったことがたまに起こります。
ブログに画像を載せようとした際にこういうことが起こると地味にストレスに感じたりしていたのですが、今回 Apple の OS を採用した製品のバックアップを手軽に行うことが出来るという「iMazing 3」を利用させて頂く機会を得ましたので、実際に使ってみつつご紹介させて頂くこととしました。
本記事を執筆するにあたり、ソースネクスト様よりレビュー用にサンプル製品の提供をして 頂いております。公平・公正な観点から記事を執筆するよう心掛けておりますが、ご留意頂 いた上でお読み下さいますようお願い申し上げます。
■ 「iMazing 」とは?
「iMazing 」は ” アイメージング ” と読むそうです。てっきり最初は ” イメージング ” と読んでいました。なるほど iOS や iPhone、iPad なら ” アイメージング ” となりますね。
「iMazing 」は、スイスのジュネーブに本拠を置く「DigiDNA」という独立系ソフトウェア開発会社によって開発されています。創業当初は「DiskAid」という製品名で販売されていたそうですが、iPhone や iPad のバックアップや画像・ミュージックデータなどの転送、iOS の復元機能など、マネージャーとしての機能を充実させ、「iMazing 」というアプリ名に変更されたそうです。
最新版である「iMazing 3」は、未課金の状態でもある程度の機能を利用することが出来るようですが、ライセンスを Apple 製品端末と紐付けてアクティベートすることで全ての機能を使用出来るようになります。1つのライセンスコードは 1台の Apple 製品端末に紐付けられますが、例えば Windows 側のクライアントソフトのインストール制限は無い模様。家のデスクトップ PC とノートPC 両方に「iMazing 3」をインストールしても大丈夫なようです。
「iMazing 3」は本家サイトからも直接ライセンスを購入することが出来ますが、本家の方は 1年毎に更新が必要なサブスクリプション制のみとなっている模様。一方、ソースネクストから販売されているライセンスは ” 買切り型 ” となっているので追加の負担は不要です。
ソースネクストから販売されている「iMazing 3」のライセンス形態は以下の 3種類。
| 1台版 | 6,490 円 |
| 3台版 | 9,350 円 |
| 5台版 | 10,890 円 |
※ 価格は 2025年7月現在のもの
ただ、ソースネクスト版「iMazing 3」は ” 買切り型 ” ですが、注意点もあります。「iMazing 3」の 1つのライセンスは 1台の Apple 製品端末に対して紐付けられますが、一旦紐付けられた端末は入れ替えることは出来ません。毎年スマホを買い換えているといった方にとっては iCloud に課金するよりもかなり割高になってしまう可能性もあることは気に留めておいてください。そうした方は本家サイトの方でサブスクに課金した方がいいかも知れません。
iPhone などの Apple デバイスからバックアップした画像や動画などは、「iMazing 3」をインストールした個々の PC にそれぞれ保存されます。クラウド上で内容を同期したりといったことは出来ませんのでご注意ください。
「iMazing 3」を購入前に試したいという方は、本家サイト の方からダウンロードして試用することが可能です。但し、写真や動画などをバックアップしたり復元したり出来る回数に制限があります。また、試用中にアプリ内から課金しようとすると本家のサブスクリプションサービスに誘導されます。” 買い切り版 ” を購入したい場合はソースネクスト版の方をご購入ください。
■ インストーラーの入手は公式サイトから
「iMazing 3」のインストール環境は以下の通り。
| Windows | Windows 11、Windows 10 |
| macOS | Sequoia (15)、Sonoma (14)、Ventura (13)、Monterey (12)、Big Sur (11) |
※ 2025年7月現在
紐付けることが出来るのは、iOS 4、iPad OS 13 以上を搭載した Apple 製端末(iPad, iPhone, iPod touch, iPod)です。「iMazing 3」を起動しておけば Wi-Fi経由で自動的バックアップが取られますが、初回接続時は紐付けのために USB接続が必須です。
さて、「iMazing 3」を PC にインストールするにはインストーラーが必要なわけですが、入手方法が分からず難儀してしまいました。というのも、ソースネクストの「iMazing 3」のページからはライセンス購入は出来るのですが、インストーラーは置いていないようなのですよね・・・。

で、いろいろ探し回った結果、ソースネクストの「お客様専用ページ」から入手すればいいことがわかりました。ソースネクストの HP にログインし、一番上のアカウント名が書かれている辺り(赤〇の辺り)にマウスカーソルを持っていくとポップアップメニューが表示されます。ここで「お持ちの製品一覧」を選択すると・・・

ユーザー登録済みの製品一覧が表示されます。もし「iMazing 3」が表示されていなければ「➕製品のユーザー登録」からシリアル番号を登録してください。

「iMazing 3」を選択し、「マニュアル」から「スタートガイドへ」へ進むと スタートガイド」の PDF を入手することが出来ます。ただこれ、「スタートガイド」というより ” インストールガイド ” ですね・・・。詳しい使い方は結局「iMazing 3」を立ち上げてヘルプを参照してくれとのことでした。どんなことが出来るのか事前に知りたいという方も多いと思うので、ここはやはり取扱説明書も置いておいて欲しかった・・・。
ちなみにインストーラーのダウンロード先は先程のページの「利用開始手順」にリンクが置かれていました。結局 本家サイトのダウンロードページ から入手することになるようです。アクティベーションするまではフリー版として使えますので、どのような感じか実際に触ってみたい方はインストールしてみてください。






インストール自体は極々簡単です。途中で「Apple モバイルデバイスコンポーネント」というファイルがインストールされるようです。




インストールが完了したら「iMazing 3」を立ち上げ、アクティベーションを行います。「ライセンスコードを入力してください」と書かれている部分をクリックし、ソースネクストから発行されたライセンスコードを入力して「送信」を押下してください。
「iMazing 3」を使用するには DigiDNA社に登録する必要がありますので、メールアドレスと名前を入力して送信してください。以上でアクティベートが完了し、「iMazing 3」の全ての機能を利用することが出来るようになりました。
■ 「iMazing 3」を使ってみた!
それでは「iMazing 3」を使ってみることにしましょう。

「iMazing 3」には表示フォントやフォントサイズをカスタマイズする機能は無いようなので、スケーリングしていない状態で 4K ディスプレイで立ち上げると表示がこのように細かくなりすぎて操作しにくいかもしれません。素直に Windows のスケーリング機能を使うか、WQHD 程度までのディスプレイで使った方が良さそうですね(私はサブディスプレイのほうにウインドウを移しました)。
「iMazing 3」をインストールした PC に USBケーブルで Apple のデバイス(iPhone など)を接続するとすぐに保存された写真などにアクセスすることが出来ます。ただ、この段階ではまだ Appleデバイスとの紐付けは完了していないので、機能に制限が残った状態です。ですが、この紐付け方法がなかなか分からず難儀しました。いろいろ試していて写真を PC に取り込もうとしていたらようやく左の画面が表示されました。
Apple のデバイスを USBケーブルで接続してしばらくすると Wi-Fi でのデータのやり取りが出来るようになるようです。これは便利ですよ!「iCloud for Windows」を使って iPhone などに保存している写真を PC にコピーするより遥かにスピーディーにデータを取り込むことが出来ます。






設定は一部変えておいた方が良さそうです(特にバックアップ先の場所)。詳しい使い方はヘルプを参照するしかありませんが、結局の所 Webブラウザから DigiDNA のサイト上で閲覧するしかありませんのでリンクを置いておきます。
言語は上の方のタブから日本語に切り替えてください。ここはやはり PDF のマニュアルを用意して欲しかったですね・・・。

手持ちの iPhone 15 を紐付けしてざっと使ってみましたが、Wi-Fi接続が時々うまくいかないことがあります。そうした場合は一旦 USBケーブルで PC と Apple のデバイスを接続し、「iMazing 3」の「設定」から Wi-Fi接続をオフ・オンしてみてください。Apple の方に端末のパスコード入力を要求する通知が表示され、認証すれば USBケーブルを抜いても Wi-Fi接続されるはずです。
写真データの管理は非常に楽です。サムネイルの生成も早いですし、「iMazing 3」に表示されている写真データをそのまま Windows のエクスプローラーなどにドラッグ&ドロップすることが可能です。iCloud 経由だとたまに撮影してからしばらくしないとデータのコピーなどが行えないことがあるので、この部分は非常に助かっています。
この頃は Spotify や Apple Music あるいは Amazon Music などで音楽を聴いている方が圧倒的に多いのかも知れませんが、自分でリッピングした楽曲データを持っている場合は iPhone などに入れて楽しみたいですよね?この楽曲データのインポートは iPhone の場合は iTunes を使って行うくらいしか方法がありませんでしたが、「iMazing 3」を使えば簡単にフォルダやファイル毎のインポートが可能です。
また、バッテリーの状態の確認も可能です。

上の SS は手持ちの iPad Pro のバッテリー状態を確認してみたものです。iPhone と違って iPad ではバッテリーの劣化具合や充電回数を確認することが出来ませんでしたが、こちらも「iMazing 3」から可能でした。ちなみにこのバッテリー状態の確認は紐付けを行っていない Apple デバイスでも可能です(私の iPad Pro も紐付けを行っていません)。
一旦紐付けたデバイスを変更する事が出来ない点など、注意が必要な点もありますが、「iMazing 3」はなかなか便利なソフトですよ。セールなどで安くなるようなこともあるようなので、チェックしておくとよいでしょう。まずはダウンロードして体験版として使ってみるのもお勧めです。